サブマリン707F 5巻
聟島で隠居生活を送っていた元『707』の艦長 速水洋平は、ある日『707F』を名乗る潜水艦と共に現れたクンネイワという少女に導かれ、深海の決戦場へ向けて出航する――。 1991年から単行本にて描き下ろされた『サブマリン707F』は同時期に夕刊紙でも連載されていた。それが『サブマリン707F マグマコンボイ 地球盗掘船団』である。この『マグマコンボイ』は描き下ろしの『707F』とストーリーの細部が異なるが、物語の舞台設定はほぼ共通している。ただしストーリー以上に異なる特色があり、それは『707F』が複数の登場人物の視点でストーリーが進む群像劇であるのに対し、『マグマコンボイ』はほぼ主人公の速水艦長の視点でストーリーが進む点である。 速水艦長の感情の動きやクンネイワや南郷副長など他のキャラクターとのやり取り、そして“707F”の活躍が読者には一層色濃く印象に残ることだろう。 続きを読む