きまぐれオレンジ・ロード 【完結】

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作品データ

ジャンル
  • 少年マンガ
  • 出版社
  • スキマ
  • 掲載誌/レーベル
  • 週刊少年ジャンプ
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    概要

    『きまぐれオレンジ☆ロード』は、まつもと泉による日本の漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1984年15号から1987年42号まで連載された(ただし1986年42号から1987年11号まで休載)。また、特別編として「パニックin 銭湯!の巻」が『スーパージャンプ』1996年10号に、「ほんでもって とーめー恭介!の巻」が『週刊プレイボーイ』1999年44号にそれぞれ掲載された。2020年10月時点でシリーズ累計発行部数は2000万部を記録している。

    漫画家・まつもと泉の連載デビュー作。超能力をもつ優柔不断な主人公・春日恭介と、かつて不良だった美少女・鮎川まどか、まどかの幼馴染みである檜山ひかるの三角関係を中心に物語が展開される。

    1984年の連載開始以降、ヒロインの鮎川まどかを中心に人気を集め、1985年にはイベント『ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進』用の作品として初のアニメ化。1987年にはテレビアニメ化され、劇場版アニメ、OVA、ラジオドラマなどといった各種メディアミックス作品も製作された。

    あらすじ

    超能力一家の長男春日恭介は、父の隆、双子の妹まなみとくるみの4人家族。超能力が使えることは春日家だけの秘密事であり、超能力がバレるたびに春日家は転居を繰り返していた。くるみが以前の中学校で超能力を使い100メートルを3秒で走ったため、春日家は7度目の転居で新しい町にやってきた。

    恭介が散歩がてらに石段を登っていると、真っ赤な麦わら帽子が飛んで来る。超能力でキャッチすると、その持ち主は少し大人びた美少女だった。恭介は石段の数を巡り女の子と軽い口論になるが、間をとるということで落着。別れ際、その帽子を「あげる、なかなか似合ってるよ」といわれ、名前も知らない彼女に恭介は一目惚れしてしまう。

    後日、転校先の学校に向い教室の空席に座ろうとすると、そこは学校一の不良少女鮎川まどかの席だと注意される。放課後、部活を見学に行ったくるみが校舎裏で女の子たちに絡まれているのを知った恭介は、心配になって様子を見に行くと、そこには昨日出会った少女と檜山ひかるという少女がタバコを吸っており、くるみは2人を注意したのだった。昨日出会って一目ぼれした少女との予期せぬ再会に、昨日のことを話しかけようとするが、彼女は恭介のことを「知らない」と隠そうとする。ひかるが彼女にかける言葉で彼女が『鮎川まどか』であるとわかり、恭介は超能力で煙草の火を消し、「丈夫な赤ちゃんが産めなくなるぜ」と注意するが、まどかから頬を平手打ちされてしまう。恭介は麦わら帽子の女の子と不良少女まどかが同じ女の子だとは思えず戸惑うばかりだった。

    まどかはクラスでも浮いた孤高の存在であった。容姿も良く、頭脳明晰、体育の授業ではまどかは運動神経の良さを見せ、他の生徒から一目置かれるものの、不良とみられ孤立していた。

    男子の体育のバスケットボールの授業に参加した恭介はまどかの前でいいところを見せようとするが、超能力を使ってズルをするのを躊躇い超能力を使わなかった結果、シュートを外してしまう。それが原因で試合に敗北して、恭介は体育館で一人落ち込む。そこへたまたまタバコを吸いに来たひかるが体育館裏に現れる。「こんなのは超能力さえ使えば幾らでも入れられる」と、恭介が超能力で反対側のゴールに超ロングシュートを放つところをひかるが密かに目撃してしまい、憧れの気持ちから恭介に一目惚れしてしまう。

    こうして、恭介、まどか、ひかるは微妙な三角関係となってしまう。ひかるはまどかと恭介が両片思いのような状態だとは知らずにまどかに相談を持ちかけ、まどかは妹のようなひかるを思う気持ちと気になる恭介の間で悩まされることになる。恭介はまどかに惹かれながらも、根が素直で可愛らしいひかるを邪険には扱えず、優柔不断な態度を余儀なくされる。

    恭介は自分と同じ超能力者の祖父と過去にタイムスリップした際、小学生のまどかに赤い麦わら帽子を渡したのが自分だと知る。まどかの初恋の相手は恭介だった。

    バンドでのテレビ出演やバイトが学校にばれて自宅謹慎中のまどかは、両親のいるロサンゼルスに旅立つことを決める。ひかるはまどかの初恋の相手が恭介と知ってショックを受ける。恭介はまどかにひかるへの気持ちを「Like or Love?」と聞かれ「ひかるちゃんはlike、鮎川は、あいしてる」と告白する。まどかが旅立つ日、空港に駆けつけたひかるは、自分のために身を引かないでくれと泣きながらまどかと抱き合い再会を願う。

    翌年の春、大学に進学し石段を上る恭介の前に帰国したまどかがあらわれる。恭介が「Like or Love?」と聞くとまどかは「like!」と即答。その後に「ただし…限りなく……LOVEに近い…ね」と付け加え、恭介と口づけを交わす。