『名探偵コナン ゼロの執行人』(めいたんていコナン ゼロのしっこうにん)は、2018年4月13日に公開されたアニメ映画で、劇場版『名探偵コナン』シリーズの22作目にあたる。興行収入は91億8,000万円となり、6作連続でシリーズ最高興収を更新している。キャッチコピーは「それが、お前の真実か──」「真実を暴く者VS正義を貫く者 魂がぶつかり合う極秘任務(シークレットミッション)ミステリー」。
概要
本作は、前々作『純黒の悪夢』で劇場版に初登場した公安警察所属の安室透(降谷零)が2年ぶりにメインキャラクターとして登場し、爆破事件の容疑者として逮捕された毛利小五郎の無実を証明するため真実を追求する江戸川コナンの前に立ちはだかる、という正義をテーマとしたストーリーが描かれる。
「メインキャラクターが不可解な行動を起こしてコナンの前に立ちはだかる」というパターンは、第19作『業火の向日葵』に登場した怪盗キッド以来3年ぶりである。
安室役の古谷徹はティザービジュアルの段階から江戸川コナン役の高山みなみ、毛利蘭役の山崎和佳奈、毛利小五郎役の小山力也と共にメインキャストとして記載され、舞台挨拶にも参加する。
妃英理と栗山緑が第10作『探偵たちの鎮魂歌』以来12年ぶりに劇場版に登場している。英理はポスタービジュアルにも登場しており、第4作『瞳の中の暗殺者』以来18年ぶりとなる。
前作とは異なり警視庁捜査一課のメンバー(目暮十三、白鳥任三郎、佐藤美和子、高木渉、千葉和伸)は全員登場しており、特に白鳥は第18作『異次元の狙撃手』以来4年ぶりの登場で、今作では小五郎の近況を報告する役回りなので、序盤から中盤までの出番が多かった。白鳥以外のメンバーは『純黒の悪夢』以来2年ぶりの登場となる。同様に『純黒の悪夢』で安室と共に劇場版初登場となった風見裕也も2年ぶりの再登場となった。さらに榎本梓も『純黒の悪夢』以来2年ぶりの登場となる。また、警視庁刑事部の部長・小田切敏郎も第15作『沈黙の15分』以来7年ぶりの登場となるが、本作での台詞はない。さらには、警視庁捜査一課の管理官である黒田兵衛が劇場版に初登場となる。
公開直前の2018年4月7日には、本作のプレストーリーとなるテレビアニメ第898話「ケーキが溶けた!」が放送された。また、公開翌日の2018年4月14日と翌週の4月21日には本放送枠で妃英理が登場し、本作と同じく小五郎が容疑者になるエピソードである「容疑者・毛利小五郎」が再放送された。
監督は『沈黙の15分』から前作『から紅の恋歌』まで7作連続で務めた静野孔文に代わり、『モブサイコ100』などの立川譲が務める。前作までの公開日は4月の土曜日となっていたが、本作以降は金曜日に公開される。
タイトルの漢字はそのまま読み、カタカナの当て字がない。このような例は、『業火の向日葵』以来3年ぶり、第1作『時計じかけの摩天楼』、第3作『世紀末の魔術師』、『瞳の中の暗殺者』と合わせて5作目となった。また、本作は回想シーンを含め殺人事件は起きず、オリジナルキャラクターも1名、自殺したとされていたが生きていたため全員生存している。これは第16作『11人目のストライカー』以来6年ぶりとなった。
『純黒の悪夢』以降行われている、タイトルからオープニング映像までのシーンを片目だけで見ると3D映像のように見える演出は、本作でも行われているが、工藤新一の登場シーン・背景・テロップが一新されている。また、今作ではコナンの次に毛利蘭と小五郎が同時に紹介されているとともに、安室や少年探偵団のメンバー(吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦)のキャストがオープニングで初めて紹介された。なお、少年探偵団が終盤に活躍するのは、第5作『天国へのカウントダウン』、『11人目のストライカー』以来、6年ぶり3度目となったが過去の作品とは異なり、阿笠博士が作ったドローンを操縦して自分たちが何をしているかなどの認知は全く無い。
エンドロールでは『純黒の悪夢』と同じくエピローグシーンを挿入している。
本作のガイドブックとなる「名探偵コナン シネマガジン2018」が2018年3月31日に発売され、小説版は小学館ジュニア文庫から2018年4月11日に発売された。また、本作が公開された後の2018年5月7日には、本作のガイドブックを兼ねている安室の特集本「名探偵コナン 安室透/バーボン/降谷零シークレットアーカイブスPLUS: 劇場版『ゼロの執行人』ガイド」が発売された。更に、2018年12月18日には、名探偵コナン初となる原画・設定資料集が発売された。
劇場版シリーズの定番となっているエンディング後の次回作の予告は、今作でも放映された。エピローグ終了後にビルの上に立つ怪盗キッドの姿が映し出され、「またお会いしましょう。夜空に浮かぶ船の上で。」とキッドが呟いた後、次回作の製作およびGW中の公開が決定した旨の字幕による予告が流れた。のちに次回作は、怪盗キッドがメインとなり、シンガポールが舞台となる『紺青の拳』であると明らかになった。
出典: Wikipedia