『薫る花は凛と咲く』(かおるはなはりんとさく、英語: The Fragrant Flower Blooms with Dignity)は、三香見サカによる日本の漫画。『マガジンポケット』(講談社)にて、2021年10月21日より連載中。
第6回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞第2位、次にくるマンガ大賞2022 Webマンガ部門第6位、三洋堂書店コミックアワード「でらコミ!4」にて準大賞を受賞。2025年12月時点で電子含むシリーズ累計部数は1000万部を突破している。
メディアミックスとして、テレビアニメが2025年7月から9月まで放送された。
あらすじ
1巻 - 6巻 / 凛太郎と薫子の邂逅と交際開始(アニメ第1期)
高校2年生で、根は優しいが強面で高身長の紬 凛太郎は、馬鹿が集まる底辺男子校「都立千鳥高等学校(以下、千鳥)」に通い、実家のケーキ店「Patisserie Plain」の店番を時々任されていた。そして、同学年ですぐ隣の「私立桔梗学園女子高等学校(以下、桔梗女子)」に通う和栗 薫子は、店を手伝う凛太郎に密かに好意を抱き常連客になっていた。桔梗女子が千鳥を嫌う「溝の深さ」を痛感しながらも、凛太郎は薫子が会いたがる理由が気になり、目が離せなくなる。
2人が各々の勉強会で訪れた図書館では、幼少期のいじめが原因で男性も千鳥も人一倍嫌う保科 昴は、幼馴染の薫子が凛太郎と話し込む様子に焦り、露骨に敵視してしまう。そして、彼女の不躾な態度が気に障った友人の夏沢 朔や宇佐美 翔平と口論になる。同伴の依田 絢斗こそ静観していたが、薫子が謝罪してしまい、余計に溝が深くなる。昴は薫子に凛太郎の印象を聞かされ後ろめたさを自覚しながらも、2人の関係に楔を打ち込む目的で身勝手なお願いをし、予想通りに断られる。罪悪感に苛まれた昴は薫子に謝罪し、ついに関係を受け入れる。
一方の凛太郎は薫子と昴について彼らに話せず苦悩していたが、事情を知るために尾行していた彼らに不良グループの襲撃から助けられ、翌日にはお互いに和解する。また、薫子のお願いで水族館でデートをした凛太郎は恋愛感情が強くなる。
6人での交流が増え、夏の海ではその場に居辛くしていた昴が薫子に励まされながら男性への苦手意識を打ち明け、それでも彼らと友達になりたい本心を認められる。昴の笑顔が増える切っ掛けになった凛太郎は薫子に感謝され、逆に好意が抑えられなくなる。ついに本音を漏らし薫子を困惑させてしまったが、後日の夏祭りでは改めて告白し、正式に交際を始める。凛太郎は、薫子から会いたがっていた本当の理由を初めて知らされる。
7巻 - 12巻 / 各々の交友関係の変化と理解
2人が交際を重ね、夏沢家での交流や和栗家での挨拶が済んでいたある日、桔梗女子のクラスメイト4人にデートを目撃されてしまい、話を凛太郎から聞いた昴は友達として千鳥への誤解を解こうと顔合わせを企画する。2人の関係に興味津々だった柚原 まどかは忌憚なく即決で参加を表明し、嫌な顔をしていた沢渡 亜由美・源 千紗・浅倉 すずかは渋々続く。その頃、凛太郎は薫子の大切な人になるために金髪をやめる決意を表明し、白い目で見られると思い登校を怖がった薫子は涙する。
カフェでの顔合わせで皆が打ち解ける中、終始暗い顔の亜由美は自身の強い劣等感などに耐えられず、歓談から突然抜け出す。それでも凛太郎と薫子に励まされて我に返り、当初の予定に無かった焼肉の場で謝罪する。翔平と意気投合したまどかは修学旅行を前に6人の輪に加わり、ゲームセンターなどに顔を出すようになる。また、交際について4人の理解を得られた薫子は、紬家で凛太郎の彼女として挨拶する。
冬が近付き、中学時代から凛太郎に密かに想いを寄せていた菜畑 皐月は彼と偶然再会したが、別の日に薫子との交際を確信させられ、告白したい気持ちに終止符を打つ。
13巻 - 18巻 / 揺れ動く朔と昴の関係と将来の進路
時はクリスマスイブになり、凛太郎の実家のケーキ店で皆は繁忙期の店の手伝いに1日限りで加わるが、その最中に絢斗は常連客に危害を加えたグループを目撃し、逃走を図った1人を取り押さえる。高校卒業後の進路の話が次々に出る中、兄と同じ道を辿ると思い悩み続けた絢斗は、ようやく警察官になる意思を固める。
年越し後に凛太郎の要望で皆で行ったテーマパークで、朔は昴からT大学を「第一志望」と明かされ、同日模試の対策で一対一の勉強会を主催する。その当日に朔は中学時代に仲間割れをした飛鷹 怜央と思わぬ再会をしたが、2日目には昴の後押しもあり、中学以来の会話の末に和解する。朔と昴は、勉強会を機にお互いの距離が縮まっていることを自覚するようになる。
高校3年生になった皆は夏の海まで動物園や神社を巡り、まどかを加えて1年振りに出向く。宇佐美家での勉強会から薫子よりも朔の進路を気にして落ち着かない昴は、海での彼への発言で返事に困らせた様子から「密かに進展していた特別な関係」を皆に確信される。寝耳に水の一言に困惑した薫子は、幼少期を知る側として発言の目的を質問し、逆に恋愛や異性との距離感が分からない昴の疑問に答える。
19巻 - 24巻 / 千鳥と桔梗女子の不仲から融和へ
夏休み中の三者面談から進路で悩む凛太郎は就職に決め、最終的にリュカ・デュランが店主を務める「Patisserie Noisette」では彼に怖気付きながらも修行を申し込み、厳しい試用期間を経て認められる。気分転換のアスレチックの場では、進路が白紙と化していた朔は教員になるためにT大学へ、翔平は保育士になるため短期大学への進学をそれぞれ表明する。予備校に通っていた薫子と昴は全国模試の会場で朔と怜央に偶然会い、T大学を怜央と共に目指す意向を直接表明される。
夏休みの終わりに、凛太郎は薫子と都合で延期していた交際一周年のデートに出向いたが、千鳥を生徒以上に敵視する土岐 菖蒲に発見され、事前に顔を覚えられていたために桔梗女子の邪魔者としてその場から排除させられる。
翌日の桔梗女子で、菖蒲は校長の山吹 久継らの前で薫子に事情聴取を実施したが、腹癒せに退学を提案したために自身の教え子に抗議され、場が紛糾した末に話が久継に打ち切られる。同時に、両校の摩擦の決定的な原因である「2011年8月31日の傷害事件の存在」が公言される。
千鳥では、凛太郎らの担任の塚田 慎が桔梗女子との関係を報告され、渦中の薫子を助けたい思いを汲んで菖蒲に彼らとの話し合いを申し込む。説得の末に桔梗女子の応接室で話を始め、凛太郎は千鳥を再び信頼する機会を同席の久継に嘆願する。久継は事件を引き金に千鳥の立場を下げた態度を謝罪し、自校の生徒との交流をついに公認する。
菖蒲は凛太郎らにこれまでの無礼や悪態の謝罪に奔走するが、それでもかつてのように引責での退職を企図していた。凛太郎と慎の会話を偶然聞いた千草 実和は、彼らに事件の被害者である過去を公表し、当時の担任の彼女が健在だと知る。実和は慎からは擦れ違いを無くすために彼女との話し合いを強く打診され、彼の連絡を受けた菖蒲は薫子の後押しで再会を決心し、お互いに11年振りに再会する。千鳥の文化祭の日には双方が教室の窓越しに対面し、菖蒲は教え子の笑顔を見届ける決意を固める。
出典: Wikipedia