2巻
2015年6月2日発売
いさ子さんがせっかくくれた映画のチケットで、大好きな夏谷さんと映画に行ったのに、彼ったら眠ってた。帰り道も、私が履き慣れないパンプスに苦労してても、待っててくれない。私は一生懸命彼を追いかける。帰りにレコード屋に寄ってレコード買うし。「まったく、どうしてああ無神経なんだろ。デートの途中でそんな」いさ子さんが憤る。「いさ子さん。券余ったって言ってたけど私にデートさせようって思ってくれたんだ。ごめんね、なんにも進歩が無くて」最近しみじみ思う。夏谷さんのこと早くあきらめようって。だってね、私の片想いなんて、まだまだラブストーリーなんかじゃやないんだもん。今年の夏も、きっといつもとおんなじ夏。試験と課…
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1巻
2015年6月2日発売
もしも魔法の眼鏡みたいなものがあって、ふりむいてくれる人かどうかわかるなら、片想いなんてしないのに。こんない泣いたりしないのに。きっと、あの人のこと、好きにならなかったのに…。夏のはじまりからずっと、今年はなんだかいいことが続いて。だけどそんな幸運も、もう終わりかなと思っていた頃。懸賞にたて続きに当たって、海外旅行を楽しんだのはいいけれど、すっかり貧乏になってしまった。家賃も危ない。そんな時、私の好きなレコード店がバイトを募集していた。そこには私の好きな夏谷さんがバイトをしている。彼は私と正反対で背が高くて、モテて、そして、なぜか私にイジワルで。でも名前も知らなかった憧れのあの人は、私の中で現…
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