人類ネコ科

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  • 学園
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  • 少年マンガ
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    概要

    『人類ネコ科』は、みず谷なおきによる漫画作品。『週刊少年サンデー増刊号』(小学館)にて、1985年2月号から1986年10月号まで連載された。全21話で単行本は全3巻。1992年にスーパー・ビジュアル・コミックス全2巻(出版はビズコミュニケーションズジャパン、発売は小学館)が刊行されている。1999年には少年サンデーコミックスワイド版全2巻(小学館)が刊行されている。

    みず谷なおきの絵に対するこだわりは強く、アシスタントもあまり使わず、原稿はほとんど自分の手で仕上げていた。『人類ネコ科』を含めみず谷なおきの作品は人気があったので、編集部は週刊誌連載をやらせようとしたが、本人は週刊誌のあのペースはいやだと言って引き受けなかった。

    『人類ネコ科』はアニメ化の話もあったが、アニメの設定書見を見ていやだと言っていた。これも絵に対するこだわりが強く、半端な形でアニメになるのはいやだったからとされている。

    あらすじ

    北斗と舞奈

    七瀬北斗の両親はオーストラリアに長期赴任しており、外国嫌いの北斗は日本に残り、アパート「南山荘」の一室に一人暮らしで西湘高校に通っている。南山荘には4人の女子大生がおり、女嫌いの北斗にとっては神経に障る毎日である。そんなある年のバレンタインデーのこと、北斗の机の中に、学園のアイドル谷山舞奈からのチョコレートが入っている。森山修一郎のセッティングした初デートで、舞奈をナンパされそうになった北斗はつい、「おれの彼女」宣言をしてしまう。春の連休に北斗、修一郎、舞奈、亜津美のダブルデートとなり、二人だけの観覧車の中で、舞奈は高校受験時の小さな事件以来、心優しい北斗を見つめ続けていたと打ち明ける。降りるとき、舞奈が風邪をひいていたにも拘らず、発熱をこらえてデートしていたことに気付き、北斗は“俺は大馬鹿野郎だ”と舞奈を抱きしめる。帰宅途上、“自分を慕ってくれる者まで避けていたらそれは女嫌いじゃなく人間嫌いだ。おれは人間嫌いじゃない”と北斗は決意を新たにする。

    海水浴の同衾事件

    修一郎がバイクの単独事故を起こし、左腕を骨折する。上級生からの挑戦を受けて、ギブスにヒビを入れたことから、顔面強打のおまけ付きで亜津美との仲が進展する。舞奈は南山荘で女子大生3名からABCの意味を教えてもらい、学校で「C(手をつなぐこと)」はとっくにしてるもんと言い出し、周囲はフリーズする。いつもの4人と女子大生3名が1泊2日の海水浴に出かける。男女別に襖で分けて寝るが、夜中の雷を舞奈が怖がり、半分寝ぼけている北斗は自分の布団の中に招き、一緒に寝る。このときの写真が他の写真と一緒にクラスに持ち込まれ、騒動となる。

    瑞穂登場

    校門前にレディース(女流暴走族)が集合している。北斗が出て行くと、リーダーは修一郎の従姉妹の錦瑞穂であった。瑞穂は北斗に抱きつき、舞奈と取り合いになる。北斗に「おれは普通の子がいい」と言われた瑞穂は髪を切り、普通の高校生に変身して転校してくる。修一郎は亜津美に中学時代の3人の関係と、瑞穂が北斗を慕うようになったきっかけについて説明する。南山荘の忘年会イベントで、会場として使われた自室から撤去されていた寝具がないまま寝る羽目になった北斗はカゼを引き寝込む。気が付くとスキーに行ったはずの真琴がおかゆを作ってくれる。女子に人気のある修一郎の机の中からたくさんのバレンタイン・チョコがこぼれ落ちる。亜津美は迷惑宣言を出すものの、交通事故で入院したとき、大慌てで駆けつけてきた修一郎に惚れ直す。

    北斗の両親の一時帰国

    谷山家では舞奈の彼氏が話題となり、父親は気が気でない。七瀬家では両親が北斗を連れ帰るため一時帰国する。この話を聞いて舞奈は落ち込む。修一郎が冗談で結婚してしまえばと口にしたため、舞奈はすっかりその気になり、両親に紹介したい人がいると伝える。一方、七瀬家を仕切っている冬美は、息子がいろんなしがらみの中で生きていることを理解する。舞奈はすっかり冬美から気に入られ、うちの娘になってくれると言われ、一緒にオーストラリアに行くと言い出し、あわてさせる。さらに、京子と麻美に海水浴での同衾写真を見せられた七瀬の父親は、舞奈と結婚しなさいと言い出す。

    舞奈の家出騒動

    結婚の話は学校内にも広がる。発信源は舞奈であり、左の薬指には指環が光っている。修一郎は登校してくる北斗に「ご婚約おめでとう」と告げ、その背後には嫉妬に燃えた男子が控えている。谷山家では父親がひたすら結婚に反対し、舞奈は南山荘の空室に家出する。冬美は夫に北斗を日本に残す決断を伝える。冬美は南山荘で舞奈の母親と対面し、うちの愚息が、うちの世間知らずの娘がと双方が謝り合う。舞奈をかばって一人で冬美の折檻を受けた北斗に、冬美は罰として日本に残すと宣言する。学園祭で北斗は仮装喫茶に連れ込まれ、花婿衣装に着替えさせられる。カーテンを開くとウエディングドレス姿の舞奈がいる。