ドラゴン拳 【完結】

ドラゴン拳を試し読み

作品データ

テーマ/作風
  • バトル・アクション
  • 設定
  • 格闘技
  • ジャンル
  • 少年マンガ
  • 出版社
  • 小学館
  • 掲載誌/レーベル
  • コロコロコミック
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    • 全3巻(完結)

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    概要

    『ドラゴン拳』(ドラゴンけん)は、小林たつよしによる日本の漫画。

    『別冊コロコロコミック』(小学館)において1982年11月号から1984年4月号まで連載され、その後『月刊コロコロコミック』(小学館)において1984年4月号から1985年12月号まで連載された。単行本は全7巻。

    解説

    作者である小林の代表作のひとつ。小林は十数年にわたって『コロコロ』に漫画を掲載しており、その中でも最初期に位置する作品である。連載開始当時はカンフーがブームであり、ジャッキー・チェンやブルース・リーが大人気であったことから、カンフーなどの拳法がテーマに取り入れられた。

    著者の小林もカンフーの大ファンであったものの、格闘技漫画であるだけに暴力をあおることになりかねないよう、当時の少林寺のある人物による「力なき正義は無力」との発言をもとにし、真の男は強さのみならず、家族や仲間を思いやる心、即ち愛が必要とされることが最大のテーマにした拳法アクション漫画となる。これは作中で説かれる「正義を伴わない力は単なる暴力に過ぎず、かといって正義感だけ翳しても、力がなければ無力に等しい」との教えにも現れている。このテーマは、小林自身が「以前から描きたかった」と語っている。

    また、「父と子」が本作の裏テーマとされ、主人公が戦いを通じて家族の絆を取り戻し、人間的な成長を遂げるといった姿も描かれている。このテーマは、後の小林の作品『秘拳伝説 獅子王伝』として結実することとなった。

    『別冊コロコロコミック』で連載が開始されたものの、かなりの人気が出たことから、連載の場は本誌へ移されることになった。それだけに、連載を終わらせようにも終わらせることができず、小林は中盤から終盤にかけての物語作りに苦心したものの、読者への漫画の見せかた、読者の心を引きつけかたを学ぶことができた作品と語っている。