ひきこまり吸血姫の悶々
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既刊1巻 あなたの寵妃でかまわない ~騎士令嬢は吸血公爵に溺愛される~ コミック版
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既刊4巻 アルネの事件簿
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全2巻(完結) 森で聖女を拾った最強の吸血姫~娘のためなら国でもあっさり滅ぼします!~@COMIC
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既刊3巻 姫様はおあずけです
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既刊4巻 DIABOLIK LOVERS MORE,BLOOD
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全1巻(完結) 最強の吸血姫は妹が欲しいっ!
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既刊1巻 CODE VEIN -Memory echoes-
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全2巻(完結) 森で聖女を拾った最強の吸血姫~娘のためなら国でもあっさり滅ぼします!~@COMIC 第
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既刊6巻 ぼっち転生記
WEBコミックガンマぷらす(類似度:2)『ぼっち転生記』は、異世界転生ものの王道を行く作品ですが、主人公のアッシュが持つチート能力や、奴隷の解放を目指す姿勢が物語の中心となり、飽きさせない展開が楽しめます。ドタバタ要素もある中で、冒険活劇やハーレム的要素も加わり、一気に物語に引き込まれることでしょう。作画やキャラクターデザインも好評で、魅力的な女性キャラクターたちが多く登場します。ただし、一部エロ描写や過度なご都合主義が気になる点もあるかもしれません。ただ、全体としては面白い作品と言えるので、ぜひ一読してみてください。
#ちょいエロ・セクシー #ファンタジー #バトル・アクション 試し読み 似た漫画を探す -
既刊12巻 チート薬師のスローライフ
WEBコミックガンマぷらす(類似度:2)魅力満載の漫画『チート薬師のスローライフ』は、日常のちょっとした出来事やキャラクターたちの活躍が楽しめる作品です。特効薬の効果過剰で巻き起こる騒動や、新たな登場人物たちとの出会いなど、飽きることのない展開が魅力です。ミナやレイジなどの愉快なキャラクターたちと共に、異世界での日常生活を楽しむ姿が描かれています。また、謎めいた魔王やノエラといった個性豊かなキャラクターたちも登場し、物語に新たな展開をもたらしています。繊細な絵柄とわちゃわちゃとしたキャラクターたちの掛け合いが見どころであり、読者を飽きさせません。先の展開が気になるストーリーや、キャラクターの成長に期待が高まる作品です。アニメ化もされておらず、コミックで楽しむことができるので、是非一度チェックしてみてください。ノエラがかわいいだけでなく、様々な要素が詰め込まれた本作は、ファンタジーが好きな方には特におすすめの作品です。
#ファンタジー #職業 試し読み 似た漫画を探す -
既刊15巻 暗黒騎士の俺ですが最強の聖騎士をめざします
マンガUP!(類似度:2)「暗黒騎士の俺ですが最強の聖騎士をめざします」は、暗黒系ジョブエリートから聖騎士への難関突破を描いた王道ファンタジー作品です。主人公のカイが暗黒騎士から王国最強の聖騎士を目指す姿は、どんな壁も乗り越えていく姿が描かれています。物語はまだ序盤ですが、これからの展開が楽しみであり、何が起こるか予測がつかない展開が読者を引き込んでいます。一方で、登場人物の動機や背景が十分に描かれておらず、物語の根底には疑問符があります。しかし、それも含めて読者を魅了する要素として楽しめることもできるでしょう。ストーリーだけでなく、エンタメ要素の強化や可愛い幼女のキャラクターも魅力の一つです。原作を読んでいる方も楽しめる作品として、ぜひ次巻も楽しみたい作品です。
#ファンタジー #バトル・アクション 試し読み 似た漫画を探す -
既刊5巻 異世界車中泊物語 アウトランナーPHEV
good!アフタヌーン(類似度:2)『異世界車中泊物語 アウトランナーPHEV』は、車中泊と異世界のコラボレーションが楽しめる作品です。主人公の大前現人が異世界で出会ったケモミミ娘との交流を通じて、信頼や仕事観について学んで成長していく姿が描かれています。異世界と現実の行き来や、主人公の成長過程が物語の魅力となっています。
#ファンタジー 試し読み 似た漫画を探す
PHEVの宣伝要素も含まれており、車の設定や機能に関する情報も楽しめます。読者からは、猫耳少女や主人公の成長、異世界と現実の対比など、さまざまな要素が好評を博しています。また、絵柄も女性キャラが可愛く描かれており、美しく描かれている点も評価されています。
この作品は、転生ものとは異なる視点から異世界を描いており、新しい着眼点が魅力となっています。異世界でのサバイバルや仕事観を通じて主人公が成長していく様子には、読者にとって共感できる部分も多いでしょう。異世界と現実の両方で生き直すことをテーマにした本作を読むことで、新たな視点や気づきを得ることができるかもしれません。
『異世界車中泊物語 アウトランナーPHEV』は、車中泊と異世界をテーマにした物語として、読者から高評価を得ている作品です。主人公の成長や異世界での生活、PHEVの実用性など、さまざまな要素が組み合わさって楽しめる一冊となっています。ぜひ、異世界と現実の境界を越えて新たな物語を楽しんでみてください。 -
既刊14巻 信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!
マガジンポケット(類似度:2)『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』は、「小説家になろう」の四半期ランキング第1位を獲得した話題作です。主人公の少年・ライトが仲間に裏切られ、最凶のダンジョン『奈落』の底に突き落とされるという絶体絶命の状況から始まります。しかし、ライトが手に入れたスキル『無限ガチャ』が物語を逆転させます。
#ファンタジー 試し読み 似た漫画を探す
読者からは、表面的な面白さだけでなく、物語の深い部分にも魅力を感じる声があります。リベンジストーリーとしては重たい展開もあるため、ハートの強い方にオススメという意見もあります。冒険者パーティーを襲うエルフ編やエルフ国の裏切り者への復讐準備が整う次巻への期待も高まっています。
文章や絵のデザインが良く、テンポの良い話の展開が読みやすく、次巻への期待も高いと評価されています。ストーリーも面白く、圧倒的な強さと復讐心が描かれる本作は、安定して楽しめる作品として多くの読者から支持を集めています。その一方で、絵の画力については好みが分かれるところです。
総じて、「信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!」は、復讐とリベンジを軸にしたスリリングな物語で、次巻への期待が高まる人気作品と言えます。おもしろさとスカッとする要素がある本作をぜひ楽しんでください。 -
既刊13巻 人外姫様、始めました ~Free Life Fantasy Online~
月刊少年シリウス(類似度:2)金髪お嬢様の主人公・琴音の冒険が描かれる漫画『人外姫様、始めました ~Free Life Fantasy Online~』は、フルダイブ型VRオンラインゲームの世界に引き込まれる作品です。リア充な日常から一転して、ゾンビとしてソロプレイをする琴音の姿が描かれますが、特殊進化を果たすことで彼女の運命はどう変わっていくのでしょうか。
#ちょいエロ・セクシー #バトル・アクション 試し読み 似た漫画を探す
絵柄が自分のイメージに合致しているため、嬉しい点が多い作品でもあります。原作未読の方にも楽しめる漫画としてオススメです。コミックだけで楽しむ方にも向いており、2巻以降も楽しみながら読み進めることができるでしょう。個人的には好きな作品の一つとして、普通に楽しめますね。是非手に取ってみてください。 -
既刊2巻 美醜逆転世界で治療師やってます
ドラゴンコミックスエイジ(類似度:2)#ちょいエロ・セクシー #ファンタジー 試し読み 似た漫画を探す -
既刊5巻 無能と呼ばれた『精霊たらし』~実は異能で、精霊界では伝説的ヒーローでした~@COMIC
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既刊2巻 化物嬢ソフィのサロン
MAGKAN(類似度:2)#感動 #ファンタジー 試し読み 似た漫画を探す -
既刊22巻 一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる(コミック)
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既刊31巻 魔剣師の魔剣による魔剣のためのハーレムライフ WEBコミックガンマぷらす連載版 第
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既刊9巻 追い出された万能職に新しい人生が始まりました
(類似度:2)『追い出された万能職に新しい人生が始まりました』は、わがままな勇者パーティーから追放された少年ロアが、凄腕商人コラルドに救われるというストーリーです。ロアは錬金術の才能を見出され、異国から来た仲間たちと共に再び探索の旅に出ることになります。
#ファンタジー #バトル・アクション #動物 試し読み 似た漫画を探す
この作品は、動物がかわいく描かれていることや、ゲームの要素が少なくリアルなファンタジーとして楽しめる点が特徴です。主人公の不遇な状況や世界名作劇場を彷彿とさせる絵柄も幅広い読者層に支持されるでしょう。
実際に読んでみると意外に面白く、異世界を舞台にしたストーリーや主人公の成長過程が魅力的に描かれています。主人公の地味ながらも素晴らしい能力や、復讐や特別な事件に巻き込まれるわけではない点も新鮮で、良い人との出会いを通じて好ましい展開が描かれています。
一方で、コマ割が改善の余地があるとの意見もありますが、綺麗で丁寧に描かれた絵柄は見所の一つです。また、小説版もあるようですが、価格が高いと感じる方もいるかもしれません。
総合的に、「追い出された万能職に新しい人生が始まりました」は、テンポが穏やかでありながらも面白いストーリー展開や豊かな世界観、かわいい動物たちなど、魅力溢れる作品と言えます。続きが気になる方には、ぜひおすすめしたい漫画作品です。 -
既刊11巻 転生ゴブリンだけど質問ある?
となりのヤングジャンプ(類似度:2)#ファンタジー #バトル・アクション 試し読み 似た漫画を探す
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既刊16巻 剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?
ドラゴンコミックスエイジ『剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?』は、可愛らしい絵柄としっかりとしたストーリーが魅力的な作品です。主人公のチート少女が魔法学科に強制的に入れられ、どのように成長していくのかが楽しみな作品となっています。ライバルキャラクターも可愛い描写で、ノンジャンルな異世界学園物として楽しめます。原作未読でも問題なく楽しめる作品で、次巻の展開が楽しみな一冊です。落ち着いた読書の際にリラックスしながら読める一冊としておすすめします。
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既刊1巻 両雄激突! シリウスvs.マガジン異世界試し読みパック
月刊少年シリウス 試し読み 似た漫画を探す
ひきこまり吸血姫の悶々の一覧
概要
『ひきこまり吸血姫の悶々』(ひきこまりきゅうけつきのもんもん)は、小林湖底による日本のライトノベル。第11回GA文庫大賞優秀賞受賞作であり、GA文庫(SBクリエイティブ)より2020年1月から刊行されている。2024年3月には第13巻のドラマCD付き特装版が発売された。
メディアミックスとして、原作イラストを担当するりいちゅによるコミカライズが『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2022年Vol.01(2021年12月25日発売)から連載中。2023年にはテレビアニメが放送された。
あらすじ
第1巻ムルナイト帝国の名家に生まれた吸血鬼の少女コマリことテラコマリ・ガンデスブラッドは、学校でのいじめが原因で3年前から引きこもり生活を送っていた。ある日、コマリは自分が父親のコネで帝国軍の将軍・七紅天に就任したことを知る。小説家志望のコマリはこれを断ろうとするが、皇帝カレン・エルヴェシアスとの契約により職務を全うできない場合は爆発して死に、コマリが吸血鬼としての能力を欠いていることがバレた場合はほぼ確実に下克上で殺されることを告げられる。魔核によって蘇生できるとはいえ、痛いことを嫌うコマリは、メイドのヴィルことヴィルヘイズのサポートのもとで、実力を偽りながら七紅天の仕事に臨むが、虚勢や運の良さ、周囲の勘違いが重なり、第七部隊の部下や世間からは殺戮の覇者として認識されるようになる。
七紅天に就任してしばらく経ったころ、カレン主催の立食パーティーにて、コマリはテロリストグループ「逆さ月」に所属する少女による襲撃を受ける。その少女は、かつてコマリをいじめ引きこもりに追い込んだ張本人ミリセント・ブルーナイトだった。ミリセントとの再会でコマリは再び引きこもるようになるが、ヴィルが手紙に記した彼女の過去とコマリへの思いを知る。さらに自分が部下から内面的な部分においても慕われていることを自覚して再起し、コマリは単独でミリセントに攫われたヴィルの救出に向かう。ラ=ネリエント街の廃城に着いたコマリは、コマリへの復讐に燃えるミリセントと対峙。魔弾や神具によって重傷を負いミリセントに殺されかけるが、自力で拘束を解いたヴィルに血を飲まされたことによって、無自覚に所有していた異能烈核解放・孤紅の恤が発動し、コマリはミリセントを倒す。
第2巻
ミリセントによる事件から約1か月後、ムルナイト宮殿ではテロリストによる要人暗殺が横行していた。カレンはコマリに、新しく七紅天に就任した少女サクナ・メモワールと協力してテロリストを捕縛するよう命じる。コマリはサクナの趣味や境遇を知って親近感を抱き彼女と親交を深めるが、一方でコマリの実力に疑問を抱いている七紅天フレーテ・マスカレールは、コマリの不信任決議案を提出し七紅天会議で彼女を罷免しようとする。会議当日、コマリはヴィルのサポートによってその場での罷免は免れるが、七紅天の一人オディロン・メタルが七紅天闘争の開催を提案し、最下位となった七紅天は辞任させられることになる。一方、「家族」を人質に取られながら逆さ月のスパイとして要人暗殺を行なっていたサクナは、偶然訪れたブルーナイト邸にて元同僚のミリセントと再会。事情を話し、彼女から助言を受ける。
七紅天闘争では、フレーテの挑発を受けた第七部隊は開戦早々「古城に設置された紅玉の奪い合い」というルールを無視してフレーテ率いる第三部隊を襲撃し、放置されたコマリとヴィルはデルピュネー率いる第四部隊の襲撃を受ける。ヴィルはデルピュネーの凝血魔法によって重傷を負いながらもコマリに血を飲ませ、【孤紅の恤】を発動したコマリは光撃魔法によって古城一帯を更地にし参加者の大半を虐殺。辛うじて生き残っていたフレーテは紅玉を破壊されたことに激怒し、烈核解放の効果が切れたコマリを殺そうとするが、同じく生き残っていたサクナによって惨殺される。サクナは自身の素性を明かしコマリを殺そうとするが、彼女の説得を受けて思いとどまる。そこへサクナを脅迫していた逆さ月の構成員であるオディロンが姿を現し、用済みとなったサクナもろともコマリを神具で殺そうとする。サクナはコマリを助けるためにオディロンと交戦し重傷を負うが、ミリセントからの助言を思い出しコマリに血を飲ませる。再び【孤紅の恤】を発動したコマリは、ゲラ=アルカ支部のアジトまで逃走したオディロンを追跡しこれを撃破。結果的に七紅天闘争はオディロンが失格扱いとなり、殺害人数が最多となったコマリが優勝する。
第3巻
七紅天闘争終盤にコマリが逆さ月のアジトを壊滅させるために半径1キロ圏内を凍土にしたことにより、ムルナイト帝国とゲラ=アルカ共和国の関係は緊張状態にあった。そんな中、コマリと第七部隊はゲラ=アルカ共和国八英将の一人ネリア・カニンガムから、緊張緩和という名目で核領域にあるオープン前のリゾート夢想楽園での茶会に招待される。しかし茶会当日、ビーチフラッグスでホテルを目指していた第七部隊の部下たちによる突撃が進軍とみなされ、ホテル手前の駐屯地に駐在していたネリアの部隊と交戦、これを全滅させた上にホテルを爆破したことによって両国の関係が決定的に悪化する。コマリたちの帰国から数日後、夢想楽園がゲラ=アルカによる核領域支配を目的とした軍事拠点であると見定めた天照楽土から、五剣帝の一人であるアマツ・カルラが同盟の使者としてムルナイトにやってくる。ゲラ=アルカへの牽制と夢想楽園の調査を目的としていたカルラは先日の夢想楽園での騒動を知るが、最終的にカレンに脅迫される形で同盟を成立させる。
後日、ゲラ=アルカ共和国から宣戦布告を受けたムルナイト帝国と天照楽土の部隊は、ゲラ=アルカが狙うとされる核領域のムルナイト領城塞都市フォールにて、ゲラ=アルカから協力を要請された白極連邦軍の部隊による奇襲を受ける。カレンはゲラ=アルカの大統領ゲラ・マッドハルトから降伏を勧告されるが、マッドハルトの誘いに他国が消極的であることを看破していたためこれを拒否。同盟軍の戦力を2つに分けて、一方の防御グループにはゲラ=アルカ軍の迎撃を、もう一方の攻撃グループには夢想楽園の襲撃を命じる。攻撃グループに割り振られたコマリ、カルラ、サクナ、デルピュネーの部隊は夢想楽園付近への【転移】を試みるが、フォールを目指すゲラ=アルカの八英将パスカル・レインズワースとネリアが率いる部隊との交戦中に、ゲラ=アルカを裏切ったネリアがコマリを戦場から【転移】させる。転移先にて、ネリアが母ユーリン・ガンデスブラッドの教え子であり、ゲラ=アルカの改革を目的としていることを打ち明けられたコマリは、マッドハルト打倒のためのネリアからの協力要請を承諾し、ネリアのメイドであるガートルードと転移に巻き込まれたヴィル、カルラの5人で夢想楽園を目指す。
ムル天同盟軍の奮闘によってゲラ=アルカ軍が劣勢に立たされるなか、ゲラ=アルカ国内ではマッドハルトへの不信感からデモが勃発していた。一方で夢想楽園に到達したコマリたちは、そこで魔核を利用した非人道的な実験が行われていたことを突き止めるが、直後に八英将としての素性を隠していたガートルードによる裏切りに遭い、さらに追いかけてきたレインズワースから、マッドハルトが他国の制止を無視して、夢想楽園で教育を施された五千人の精鋭楽園部隊を投入したことを知らされる。その事実にネリアは消沈するが、コマリの必死の説得で再起するとともに烈核解放尽劉の剣花を獲得。カルラと六国新聞が電影箱を通じて夢想楽園の秘密を世界中に暴露する一方で、ネリアは囚人を解放してガートルードを撃破した後、コマリの実態を推し量った上で楽園部隊に対抗するためにコマリを説得し自身の血を飲ませる。コマリの【孤紅の恤】による膨大な魔力によって世界中が震撼し、ゲラ=アルカ打倒のために他国の軍が動き始める。最終的に楽園部隊は崩壊し、指揮を取っていたレインズワースも撃破されて八英将が全滅したことにより、マッドハルトは敗北を認め、六国を巻き込んだ大戦は終結する。
第4巻
六国大戦後、ゲラ=アルカはアルカ共和国と名を改め、六国間では平和友好の機運が高まっていた。季節は夏から秋に変わり、コマリは天照楽土の国主である大神が主催する平和祈念のための核領域でのパーティーに招待される。パーティーに六国の要人が集う中、大神は五剣帝のレイゲツ・カリンとカルラを候補とした次期大神を決めるための天舞祭の開催を宣言。今回の天舞祭は各国から将軍を一人ずつ選出してどちらかの陣営についてもらう全世界参加型だと説明され、コマリは自分がカルラ陣営として呼び出されていたことを知る。祭りの項目に殺し合いがあることを知ってコマリは参加を拒否しようとするが、実家が出版事業を行なっているカルラからコマリの小説を出版することを提案される。世間ではカルラは宇宙最強の将軍と謳われており、コマリもそれを信じていたために最終的に参加を決意。しかし実際のカルラは親のコネで五剣帝に就任させられただけで戦闘の才能は皆無であり、六国大戦で規格外の強さを見せたコマリを当てにしていた。
天舞祭の一週間、天照楽土に滞在することになったコマリは、カルラが大神ではなく和菓子職人を目指しており、それゆえに先代の大神である祖母と確執があることを知る。天舞祭のプログラムのひとつである討論会は、大神から許可をもらったと主張するカリン陣営のフーヤオ・メテオライトが司会を務め、実は運営がカリン陣営に肩入れして当日の会場の観客を選別していたという、なぜかカルラにとって明らかに不利な条件で行われる。幼いころからカルラを敵視していたカリンは討論の議題を無視してカルラの非難に終始する上にカルラの夢を貶すが、それを受けたコマリが怒りを露わにして反論、コマリに触発されたカルラは自身の夢について告白し、カリンを大神に就任させないために天舞祭で勝つことを宣言する。討論会を終えたカルラは、大神の助言とコマリの協力もあって、お菓子屋になることを祖母に認められる。討論会やカルラの祖母との話し合いを経て信頼を築いたコマリとカルラは互いに自身の境遇を明かすが、直後にカルラの祖母がフーヤオに襲撃され、神具によって重傷を負う。翌日、カルラの祖母の暗殺未遂の容疑でカルラとコマリが指名手配を受ける。逮捕令状を出したのがカルラの夢を後押ししたはずの大神だと知らされたコマリたちはその真偽を確かめるべく大神のいる桜翠宮に向かい、そこで待ち受けていたカリンとフーヤオから、天舞祭開催前に本物の大神を葬ったというフーヤオが自身の烈核開放で大神に成り代わり権力を行使していたことを告げられる。カルラは、天舞祭で勝った後で大神を辞任するという討論会での発言を撤回し、自身が大神になる決意を固める。
天舞祭最終日、核領域にて最後のプログラムである死闘が行われるが、その最中に逆さ月としての本性を露わにしたフーヤオは、立ちふさがったコマリに神具で致命傷を与えた後、自身の素性と天舞祭中の所業を明かし、カリンを拷問にかけて突き止めたという天照楽土の魔核の破壊を宣言する。和魂種たちが混乱する中で、今際の際においてもカルラを気にかけるコマリに感化されたカルラは、自身の使命を自覚したことで烈核解放逆巻の玉響の制御に成功する。【逆巻の玉響】によって蘇生したコマリは、カルラからの頼みでカルラの血液を摂取して【孤紅の恤】を発動、魔核があるとされる東都に向かったフーヤオを追い、カルラと協力して撃破する。その後、カリンが立候補を辞退したことでカルラの勝利が確定し、天舞祭は終結する。
第5巻
季節が秋から冬に変わり、ムルナイトの帝都では神聖教の布教活動が活発化していたころ、核領域の聖都にいる神聖教の教皇スピカ・ラ・ジェミニがカレンとの会談のためにムルナイトを訪れることになった。しかし会談の当日、なぜかカレンが行方不明となっていたため代理としてコマリとフレーテがスピカとの会談に臨み、第七の国と呼ばれるほどの軍事力を持つ聖都との戦争を回避すべく穏便に事を済ませようとするが、その意に反して第七部隊が非礼を働いたためにスピカの怒りを買い、報復としてコマリはヴィルを引き渡すように要求される。神聖教についての諜報活動を行うようカレンから事前に勅命を受けていたヴィルはこれを承諾し、コマリには事情を伏せてムルナイトを去る。しかしヴィルに勅命を授けたカレンはムルナイトに侵入したフーヤオが化けた偽物であり、すべてはムルナイトの魔核を奪取し逆さ月のボスである神殺しの邪悪を新たな皇帝に据えることを目論む、逆さ月の幹部朔月の1人であるトリフォン・クロスの計画だった。
数日後、スピカの扇動で帝都内にいる神聖教の信者による暴動が発生。帝国軍が暴動の鎮圧に臨む中で、ムルナイトは神聖教と逆さ月が共謀していることを突き止める。スピカと和解するために、コマリとサクナ、七紅天になったミリセントは聖都に潜入するが、神聖教の軍隊聖騎士団に見つかり交戦に入ったため失敗。大聖堂地下でトリフォンによる拷問を受けていたヴィルを辛くも救出してムルナイトに帰還するが、別の経路から聖都に潜入した第七部隊は聖騎士団に制圧され、帝都は全勢力を投入した逆さ月によって陥落寸前だった。
コマリとヴィルはそれぞれ烈核解放を発動し、トリフォンと“神殺しの邪悪”としての正体を表したスピカと対峙するが、戦いの最中にコマリのペンダントが破損し、コマリとヴィル、トリフォンの3人は忽然と姿を消す。ムルナイトの魔核の正体は、コマリがユーリンから託されていたペンダントだった。常世と呼称される謎の異空間に転移させられたコマリとヴィルはトリフォンを撃破し、帝都にいる逆さ月の構成員の大半は駆けつけたネリアやカルラの部隊によて一掃、捕縛され、のちに吸血動乱と名付けられる事件は終息する。常世から帰還したコマリとヴィル、カレンの3人は、自分たちを帝都に送り返した人物が、行方不明となっていたユーリンである可能性を考えるようになる。
第6巻
年が明け、ムルナイトの復興が進むなかで、コマリはヴィルが福引で当てたという核領域のフレジール温泉街への2泊3日の旅行に、他にもサクナと新たに第七部隊に配属されたエステル・クレールを連れて4人で行くことになる。エステルの実家である温泉宿紅雪庵にて、コマリは病に冒されているエステルの妹モニク・クレールと仲良くなるが、会話の中でモニクから「コマリは影に殺されるかもしれない」旨を告げられる。その後、コマリは客として来ていたネリアやカルラたちと再会し、偶然だというネリアたちの主張を疑うこともなく旅行を満喫するが、フレジールが数年に一度の大吹雪に見舞われるなか、紅雪庵ではネリアたちが何者かによって次々と殺害されていく事件が発生する。
孤立したコマリは、殺人現場に現れた謎の影の後を追った先で、モニクの主治医であるクーヤ先生がモニクを殺そうとする場面に遭遇する。クーヤ先生が逆さ月の残党であり、治癒と偽って神具でモニクの病を悪化させていたことを知ったコマリは、モニクの血を飲むことで【孤紅の恤】を発動しクーヤ先生を退ける。影はコマリにキルティ・ブランと名乗り、常世からこの世に干渉していることを明かす。コマリはキルティから、ユーリンが常世で生きていることや、ユーリンに会うためには困っている人たちを助けて世界を一つにする必要があると教えられる。キルティが去った後、殺人事件が自作自演のドッキリであったことを知らされて安堵したコマリは、友人たちに祝われて誕生日を迎える。フレジールからの帰宅後、コマリは使者としてムルナイトに訪れていた夭仙郷の公主アイラン・リンズから助けを求められ、これに応じる。この時、リンズの従者リャン・メイファの烈核解放屋烏愛染の影響で、コマリはリンズに恋心を抱く。
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リンズの来訪から1か月後。リンズと夭仙郷の丞相グド・シーカイの結婚が決まった。シーカイは国民からの評価が高い神仙種だが、裏ではかつてマッドハルトと違法取引をしたことがあり、人を誘拐して人体実験を行なっているという噂があった。現在リンズがシーカイによって幽閉されていることをメイファから聞いたコマリは、シーカイの悪事を暴き夭仙郷の乗っ取りを阻止するために、ネリアや六国新聞と協力することになる。一方でシーカイは、突然芽生えたリンズへの恋心に振り回されて暴走気味なコマリの言動を受けて、自分に反発するリンズを諦めさせるために、リンズと結婚する権利を賭けてコマリとシーカイが戦う華燭戦争の開催を宣言する。ヴィルがメイファを問い詰めたことで、コマリは自分にかけられた【屋烏愛染】のことを知り術を解除されるが、自分を頼ってきたリンズのために改めて力になることを誓う。華燭戦争当日、コマリとシーカイの戦いの裏でネリアと六国新聞が悪事の証拠を掴み暴露したことによって、シーカイは捕らえられる。勝者となったコマリはそのままリンズと結婚させられそうになるが、不治の病に侵されていたリンズが吐血し、結婚式は中断される。
夭仙郷の魔核を狙う軍機大臣ローシャ・ネルザンピが烈核解放童子曲学を使って京師で暴動を起こす。ネルザンピの正体は人類滅亡を企む夕星が率いる組織星砦の一員であり、意志力の研究のためにクーヤ先生やシーカイを利用していた。コマリとリンズはネルザンピを止めようとするが、病状が悪化するリンズにどうすることもできないコマリはネルザンピから夭仙郷の秘密を教えられる。夭仙郷の魔核柳華刀は600年前に既に壊れていたが、愛蘭朝はもとの形を維持するために烈核解放先王の導を代々継承させてきた。魔核に頼れず常に意志力を消費し続ける【先王の導】の担い手たちは早逝し、現在の担い手であるリンズも同じ運命を背負わされていた。コマリが【孤紅の恤】でネルザンピを倒したことで事態は収束し、その後リンズはかろうじて一命を取り留めるが、限界を迎えた《柳華刀》は崩壊する。
第8巻
《柳華刀》の崩壊に巻き込まれ、コマリやリンズなどの六国の要人たちが常世に強制転移させられた。同じ場所に飛ばされたコマリ、ヴィル、ネリア、エステルは、常世のアルカ王国の兵士に襲われていた少女コレット・ルミエールを助ける。コマリたちはコレットから、常世の各地で抗争が起こっており、それを止めるためにユーリンが奔走していることを教えられ、彼女がいる常世のムルナイト帝国の帝都を目指すことになる。常世で身分証明書を持っていないコマリたちは、コレットに傭兵ギルドを紹介され、傭兵団コマリ倶楽部を結成する。
6年前に生死不明になった幼馴染と同一視してヴィルに特別な関心を寄せるコレットに、コマリが悶々とする一方で、コレットの素性が明らかになる。コレットはムルナイトが和睦のためにアルカへ献上するはずだった巫女姫であり、護送中の事故に乗じてコレットが逃げ出したことで両国の関係が決裂し、アルカ軍はコレットを追いながら他国に侵攻していた。護送車を襲撃して争いのきっかけを作ったのは、星砦のメンバーであるトレモロ・パルコステラだった。
コマリたちはコレットを故郷のルミエール村まで送るが、トレモロが扇動するアルカの兵士によって襲撃される。乱入したスピカによってトレモロは退けられ、村は逆さ月の救助活動で窮地を脱するが、トレモロの策によって重傷を負ったコマリがスピカに連れ去られる。
第9巻
逆さ月に保護されていたリンズと再会し、スピカから星砦を倒すために共闘を持ちかけられたコマリは、他に選択の余地がなかったためにこれを受け入れる。スピカの目的は常世を楽園にすることであり、戦乱を収める方法を知ることができる600年前の友人ナチューリア・ルミエールの封印を解くために、星砦よりも先に常世の魔核を集めようとしていた。すでに1つを確保していたスピカたちは、星砦が魔核の発掘のために拠点としている鉱山都市ネオプラスに向かい、そこで知事を務める星砦のメンバーネフティ・ストロベリィを襲撃してフーヤオがネフティに成り代わり、ネオプラスを掌握する。
コマリは逆さ月と行動するなかでスピカたちの思想について考え、特にフーヤオを気にかけるようになり、フーヤオも次第にコマリに感化されていく。スピカたちは魔核を見つけるために傭兵たちを利用して探索に臨むが、牢から脱出していたネフティの策で洞窟を爆破されて閉じ込められる。コマリとフーヤオは出口を探す途中で遭遇したトレモロと交戦。負傷したコマリと回収したネオプラスの魔核を仲間に託したフーヤオは、烈核解放反魂呪殺曼荼羅を発動したトレモロを倒した後、意志力が尽きて死亡する。
第10巻
拠点を失った星砦は撤退したが、常世は生前のトレモロの暗躍によって争いが激化していた。コマリたちは、白極連邦の魔核氷花箏を傷つけることで常世にやってきたカルラやサクナたち捜索隊と合流し、スピカは次の狙いを神聖レハイシア帝国の魔核に定める。一方でスピカが600年前に敵対した天文台の愚者の1人であるリウ・ルクシュミオが、現世の《柳華刀》の崩壊に伴って復活する。ルクシュミオは現世こと第一世界の繁栄と秩序の維持のために、その養分である常世の平和を乱す悪の象徴としてコマリとスピカを処分しようとしていた。
ルクシュミオの扇動によってコマリとスピカがテロリストとして指名手配される一方、コマリはレハイシアでコマリ倶楽部のメンバーと再会する。スピカはレハイシアの魔核を持つ神聖教教皇クレメソス504世を人質にしてコマリたちと尖塔に立て篭もり、残りの魔核を差し出すよう声明を出す。しかしルクシュミオに強行突破され、コマリとスピカは事前に力を封じられていたために、なすすべなく拘束される。後日、コマリたちは民衆の前で処刑される寸前に仲間たちによって救出される。スピカは、ネリアがユーリンから託された2つ、白極連邦のプロヘリヤ・ズタズタスキーが回収した1つ、クレメソス504世が所持していた1つを譲渡され、6つの魔核を揃えるに至る。
スピカが神殺しの塔の封印を解いたことによって、星砦の手に堕ち地獄と化した第三世界から瘴気の獣である多数の匪獣が常世へ送り込まれる。常世中が混乱するなかで、コマリたちは殲滅外装04-《縛》へ瘴気を集めたことで強化されたルクシュミオと交戦、ルクシュミオによって神殺しの塔が破壊され、第三世界につながる大穴が出現する。コマリと協力してルクシュミオを倒したスピカは、地獄への大穴を塞ぐこと、現世と常世を繋ぐ門を創ること、コマリたちを現世へ帰すこと、自分をナチューリアの元へ導くことを魔核に願い、コマリに常世のことを頼んで姿を消す。
第11巻
常世では神聖レハイシア帝国が停戦の大号令を発して各地の戦争を中断させ、神聖教が仲介役となって平和の実現に向けて活動していた。現世に帰還したコマリは、ラペリコ王国の四聖獣リオーナ・フラットとのエンタメ戦争に烈核解放の使用を禁止された上で臨んだり、魔核を失った夭仙郷の新しい天子としての仕事に追われたり、スピカの頼みで部下になった朔月のことで悩んでいるクレメソス504世の先生役になったりと、変わらず引きこもれない日々を送る。一方でムルナイトの帝都にて誘拐事件が発生、サクナが実行犯を殺害して記憶を読み取ったことにより、黒幕の正体が天文台の愚者の1人ララ・ダガーだと判明する。その目的はルクシュミオに代わる新たな愚者の選定と、秩序の破壊者とみなしたコマリたちの抹殺だった。ルクシュミオ以外の愚者は、以前ムルナイト帝国と白極連邦の魔核を傷つけたことが原因で2人がすでに覚醒し、他の3人も緊急コールに応えて現世に復活していた。
第12巻
白極連邦はプロヘリヤを暗殺しようとした愚者ワドリャ・レスコーフを捕縛したが、殲滅外装によって脱走を許してしまった。コマリは他の七紅天や白極連邦から派遣されたプロヘリヤと共に、帝都に潜伏している愚者の討伐に備えるが、その矢先にムルナイト帝国が回収した殲滅外装01-《刻》を管理していたミリセントが謎の失踪を遂げる。
ミリセントはカレンの推薦で七紅天になった際にブルーナイト家の名誉回復を求めていたが、ムルナイトらしい方法としてカレンを倒すことで実現してみせるよう挑発され、以来機会を窺っていた。ある時、歳をとるにつれて平和主義になっていくカレンに不満を持っていた七紅天ペトローズ・カラマリアから、カレンの弱点と密かに回収した《刻》を提供され、計画のために愚者を利用することに決める。
ミリセントは単独でララに接触して偶然適合した《縛》を奪い、《刻》を返してほしければ他の4つの殲滅外装も差し出すよう脅迫する。愚者はコマリの妹のロロッコ・ガンデスブラッドと、白極連邦から派遣された要人ドヴァーニャ・ズタズタスキーを誘拐し、ムルナイト帝国にミリセントの身柄を要求するが、ムルナイト側は逆に3人の愚者の拘束に成功し、人質もコマリたちによって救出される。ミリセントが愚者に指定した期日である新月の夜、ムルナイト宮殿は残る2人の愚者による襲撃を受けて捕らえていた3人の脱獄を許すが、ミリセントから血を飲まされたコマリが愚者を撃退する。その裏でミリセントは殲滅外装による攻撃から宮殿を守るために力を使い果たしたカレンを殺害する。
第13巻
7月、白極連邦書記長イグナート・クローンが天照楽土への侵攻を企てていることを知ったプロヘリヤは、同じ六凍梁のアレクサンドル・アルケミーとともに、アルカ、ラペリコ、天照楽土の協力を得てイグナートを逮捕する。しかしイグナートが投獄前に発動した魔法によって白極連邦は真冬のような猛吹雪に包まれる。
書記長代理となったプロヘリヤは、テロリストへ対抗するための六国の団結は、コマリやネリア、カルラが理想とする対等な同盟ではなく、白極連邦が六国を征服することによって実現するべきだと主張し、武力ではなく双方が納得した状況で勝負して屈服させるために白銀革命と称して自分以外の六戦姫にエンタメ戦争を申し込む。事前に招集されていたネリア、カルラ、リオーナの3人はすでに承諾しており、リンズはコマリの戸籍を白極連邦に入れると脅されて参加を決め、コマリはプロヘリヤに挑発されて暴走した第七部隊を抑えるために参加せざるを得なくなる。
今回のエンタメ戦争ではプロヘリヤ、アレクサンドル率いる北軍と、他の六戦姫率いる南軍が3タームにわたって戦う。南軍は六戦姫が2人ずつ参戦し、どちらかの軍の将軍が1人死亡した時点でそのタームは終了、北軍が3連勝すれば白極連邦が六国の非常時における統帥権を獲得し、南軍が1タームでも勝利すればプロヘリヤは書記長代理を辞任することになる。
第1タームではコマリとリンズ、第2タームではネリアとカルラの部隊が北軍と戦うが相次いで敗北する。革命の完遂に執着するプロヘリヤらしからぬ強行的な姿勢に違和感を抱いていたコマリは、ドヴァーニャにプロヘリヤを助けてほしいと頼まれる。実はプロヘリヤは10年前にムルナイト帝国で死亡し、姉のマリヤ・ズタズタスキーの烈核解放飛燕の宝玉によって30年分の寿命を分け与えられて延命したが、人民のために生き急ぐあまり自ら寿命を縮め、2か月後の誕生日に命を落とすという状況に陥っていた。
第3タームではリオーナと数合わせで参加したサクナが南軍を率いて戦う。サクナの予想外の猛攻を受け、プロヘリヤは覚悟を決めて烈核解放春望のプレリュードを発動するが、直後にリオーナがアレクサンドルを倒したことで北軍は敗北する。白銀革命は失敗し、プロヘリヤは烈核解放を使用したことで寿命を残り1週間まで縮める結果となった。