『光年の森』(こうねんのもり・仏: La forêt millénaire)は、日本国の漫画家、谷口ジローが作画したバンドデシネ作品である。
概説
谷口ジローは、常々晩年は描きたいものだけを描きたいと考えていた。罹病が判明してからは仕事を大きく減らし、専ら全頁カラーの本作と『いざなうもの』の制作に専念した。2011年にパリの児童書を扱う書店に立ち寄った際に、子供の視点から語られる作品の着想を得ていたという。制作は、『Venice』でも採用した原稿用紙を横長に2枚繋ぎ合わせ見開きで1頁とする手法を用いられ、歿する約2年前の2015年から約1か月前となる2017年1月上旬まで続けられた。途中、フランスの出版社Rue de Sèvresからの出版が決まった。計画された全5章のうち、第1章は完成していたが、第2章は下書きのみが残された。日本での調整は、小学館の小田基行が担った。