早朝始発の殺風景 【完結】

早朝始発の殺風景を試し読み

作品データ

テーマ/作風
  • ミステリー・サスペンス
  • 手法/事実情報
  • 短編集
  • ジャンル
  • 青年マンガ
  • 出版社
  • 集英社
  • 掲載誌/レーベル
  • となりのヤングジャンプ
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    概要

    『早朝始発の殺風景』(そうちょうしはつのさっぷうけい)は、青崎有吾による短編小説集。

    2016年から2018年にかけて『小説すばる』に掲載された短編5編と、各短編の登場人物たちのその後が語られる書き下ろしエピローグが収録されている。2019年1月4日に集英社から単行本が発売されたのち、2022年1月20日に集英社文庫より文庫版が発売された。第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補。

    始発の電車、放課後に立ち寄ったファミレス、観覧車の中などで繰り広げられる高校生たちの不器用な関係性をリアルタイム形式で描いた青春密室劇。

    あらすじ

    早朝始発の殺風景(初出:『小説すばる』2016年1月号)

    早朝5時35分の始発電車に乗った男子高校生の加藤木(かとうぎ)。偶然同じ車両にいたのは、あまり話したことがないクラスメイトの女子・殺風景(さっぷうけい)だった。なぜ彼女は、こんな朝早くの電車に乗っているのだろう。そして殺風景も、加藤木に対して同じ疑問を抱いていた。高校がある終点の啄木町駅に到着するまで約20分。二人はお互い腹の内を探りあう。

    メロンソーダ・ファクトリー(初出:『小説すばる』2016年10月号)

    仲良しの女子高生3人組の真田(さなだ)、詩子(うたこ)、ノギちゃんは、学園祭で着るクラスTシャツのデザインと発注を担当することになり、いつものファミリーレストランに集まって話し合っていた。デザインの候補は、クラスの人気者・石川が考えたA案と、真田が考えたB案。ノギちゃんはB案が良いと即決する。だが詩子が選んだのは、真田の予想に反してA案だった。

    夢の国には観覧車がない(初出:『小説すばる』2017年5月号)

    男子高校生の寺脇(てらわき)が所属するフォークソング部は、3年生の引退記念として、部員全員で遊園地「幕張ソレイユランド」に遊びに来る。大学受験を控える寺脇にとって、今日は青春最後の一日だった。寺脇が一緒に観覧車に乗ることになった相手は、寺脇が片思いしている後輩の葛城(かつらぎ)…ではなく、後輩男子の伊鳥(いとり)だった。

    捨て猫と兄妹喧嘩(初出:『小説すばる』2018年5月号)

    高校1年生の妹は、今は離れて暮らす1歳年上の兄を公園に呼び出す。捨て猫のスコティッシュフォールドを拾ったが、妹の住むマンションはペット禁止で、動物好きの兄に頼もうとしたのだ。だが、兄にウチでは飼えないと断られてしまう。二人は捨て猫をどうするか話し合うが、良い着地点が見つからず、言い争いになってしまう。

    三月四日、午後二時半の密室(初出:『小説すばる』2018年8月号)

    女子高の卒業式を風邪で休んだ煤木戸(すすきど)に卒業証書とアルバムを渡すため、彼女の家を訪れたクラス委員の草間(くさま)。クラスの中で孤高の存在だった煤木戸を目の前にして、草間はうまく話せない。一人で留守番していた煤木戸とお見舞いのプリンを一緒に食べたあと、草間は帰ろうとする。だがふと、草間は煤木戸に嘘をつかれているのではないかと考える。