昭和元禄落語心中

昭和元禄落語心中を試し読み

最新刊(6巻)の発売日予測

2014-12-19

発売日が確定したら Lineでお知らせ メールでお知らせ ※ 開発中

作品データ

テーマ/作風
  • ヒューマンドラマ
  • 感動
  • 職業
  • キャラ情報
  • シニア
  • 師弟関係
  • 手法/事実情報
  • 漫画賞受賞
  • メディア化
  • 実写化
  • ジャンル
  • 少女マンガ
  • 出版社
  • 講談社
  • 掲載誌/レーベル
  • BE・LOVE
  • 昭和元禄落語心中に似た漫画を探す

    • 既刊37巻

      古見さんは、コミュ症です。

      少年サンデー
      (類似度:6)

      古見さんは、コミュ症です。第28巻は、古見さんと只野くんの関係がどんどん深まっていく様子を描いた胸キュンコメディーです。只野くんと古見さんの恋愛エピソードが進展し、古見さんのお父さんとのエピソードも盛り上がります。また、古見さんの積極的な一面も見られるチューのシーンや、家族との触れ合いも楽しめます。読者からは、安定感や面白さ、青春バンザイなどの好評価が寄せられており、次巻に期待する声も多く挙がっています。コミュ症の古見さんと只野くんの関係性にドキドキさせられる一冊で、ぜひおすすめしたい作品です。

      #青春 #ギャグ・コメディ 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊66巻

      GIANT KILLING

      モーニング
      (類似度:5)

      「GIANT KILLING」最新巻、待望のリーグ戦再開!Jリーグをリアルに感じるサッカー漫画。監督の采配や選手たちの熱戦、現実のサッカー指導に即した展開が楽しい。面白さを取り戻し、次巻が待ち遠しい!泣けるエピソードもあり、椿の葛藤と愛情に感動。いつものサッカーマンガとは一線を画す魅力があるので、サッカーファンにはおすすめの作品だ。YA板にも投稿された感想があるから、読んでみて。

      #スポーツ #職業 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊29巻

      フラジャイル

      アフタヌーン
      (類似度:5)
      #職業 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊75巻

      キングダム

      週刊ヤングジャンプ
      (類似度:5)

      信という少年が、中国大陸で繰り広げられる大戦争時代で自らの腕で天下に名を成すことを目指す物語『キングダム』。受賞歴もあり、非常に面白い作品として評価されています。ストーリー展開がワクワクさせてくれるため、次刊を早く読みたくなる魅力があります。映画やアニメとの相違点もあり、原作への興味が高まる要素もあります。王騎や山の民など個性的なキャラクターも登場し、読者を飽きさせない展開も特徴です。絵の感じが好きになれないという方も多いかもしれませんが、その一方で、ストーリー展開やテンポの良さ、強敵の登場などが読者を魅了するという声も多く聞かれます。漫画初心者から上級者まで、幅広い層に楽しんでもらえる作品と言えるでしょう。読み始めた人が何度も読み返したくなる魅力を持つ『キングダム』は、ぜひおすすめしたい作品です。

      #バトル・アクション 試し読み 似た漫画を探す
    • 全34巻(完結)

      BECK

      月刊少年マガジン
      (類似度:5)

      音楽漫画の最高峰として絶賛される『BECK』は、何度読んでも面白さに満ちています。過度な表現はなく、作画とストーリーの進行に魅了されること間違いありません。登場人物たちが生き生きと描かれているため、読んでいると彼らの声が聞こえてくるような感覚に陥ります。さらに、音楽そのものが物語の核となっており、読者も音楽の魅力に引き込まれます。

      全34巻のセットは、経年劣化はあるもののきれいな状態で届き、満足度が高いとの声もあります。しかしながら、主人公の成長や神がかり的な能力による展開については、一部の読者からは現実味を感じ難いという感想も出ています。そのため、一度読んで感動したものの、二度読む気力がわかないという声もあります。

      ハロルド作石氏の作風を楽しんだ読者からは、『BECK』が隠れた名作であるとの意見も寄せられています。また、バンド漫画としては無類の感情移入ができる作品であり、音楽フリークや音楽愛好家にとっても楽しめること間違いありません。

      『BECK』は、音楽に対する熱い想いや成長を描いた物語であり、読者を感動させる要素が満載です。主人公やサポートメンバーたちの熱い絆や努力、音楽の力を改めて考えさせられる部分もあり、読者の心に深い感動を残すことでしょう。音楽好きやバンドに興味がある方には特におすすめの作品と言えます。一度読んだら、音楽の持つ力に触れたくなること間違いなしです。

      #音楽 #ヒューマンドラマ #青春 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊14巻

      葬送のフリーレン

      少年サンデー
      (類似度:5)

      『葬送のフリーレン』は、魔王を倒した後の物語を描いた、斬新な展開のファンタジー作品です。主人公のフリーレンはエルフであり、彼女が感じる世界と他の仲間たちとの違いが描かれています。物語は静かに優しく描かれ、読む者の心を打つエピソードがたくさんあります。人間の心を求める旅を描いた作品であり、人間らしさや愛おしさを感じさせる内容となっています。

      特に、フリーレンが他の人々の言葉や行動の意味を理解していく姿は感動的で、人々が持つ想いや価値を受け継ぐことの大切さを教えてくれます。物語には涙が溢れてくるシーンも多く、じっくりと読み進めたい作品です。アニメから入った方も楽しめる内容であり、原作の漫画であれば1ページ、1コマにじっくり愉しむことができます。

      『葬送のフリーレン』は後日譚の物語であり、続きが気になる作品です。アニメや本が好きな方には特におすすめの作品で、静かな心の揺さぶりや人間らしさを感じさせるストーリーが魅力的です。ぜひ時間をかけてゆっくりと読み進めることで、作品の奥深さや魅力を存分に味わうことができるでしょう。

      #ファンタジー #バトル・アクション 試し読み 似た漫画を探す
    • 全31巻(完結)

      東京卍リベンジャーズ

      週刊少年マガジン
      (類似度:5)

      『東京卍リベンジャーズ』は、不良がタイムリープするという斬新な設定で展開するサスペンス漫画です。主人公の花垣タケミチが最愛の人を救うため、中学時代に戻り関東最凶不良集団の頂点を目指す姿が描かれています。最新タイムリープ・サスペンスの第23巻では、タケミチが最高の現代に辿り着くも、そこには彼の姿がなく、マイキーの驚くべき真意が明らかになります。

      読者からは、映画と合わせて楽しむことができる作品として、映画を観てから漫画を読む楽しみ方を紹介しているレビューや、最終章の導入が完璧であると絶賛する声が寄せられています。また、最終章への期待や最終局面に向かう物語の展開に引き込まれるコメントもあります。さらに、読者の中には複数巻まとめて購入して楽しんでいる人や、映画も楽しみにしているという声も挙がっています。

      『東京卍リベンジャーズ』は、青春と友情、そして運命というテーマを軸に不良たちの熱い戦いを描いた作品です。人間関係や過去と向き合う姿が力強く描かれており、読み手を引き込む魅力が詰まっています。最後まで目が離せないドラマティックな展開が続くので、一度手に取ってみる価値はあります。ぜひ読んでみてください。

      #バトル・アクション #ミステリー・サスペンス 試し読み 似た漫画を探す
    • 全31巻(完結)

      ゴールデンカムイ

      週刊ヤングジャンプ
      (類似度:5)

      『ゴールデンカムイ』は、明治時代末期の北海道を舞台にしたサバイバル漫画であり、謎の埋蔵金を巡る生存競争が展開されます。主人公の杉元やアイヌの少女・アシㇼパとの出会いなど、個性豊かなキャラクターたちが織り成すストーリーは非常に面白く、アイヌ文化や料理の描写も興味深い要素として取り入れられています。

      読み進めるとどんどん続きが気になってくる作品であり、三つ巴の展開や異常なキャラクターたちの登場により、緊張感と弛緩が絶妙に描かれています。また、後半に向けてストーリーが一層濃くなっていく展開も見どころの一つ。アニメや映画と合わせて楽しむことで新たな発見もあり、ますます作品の世界に没入できることでしょう。

      アイヌ文化に関する解説や食事シーンなど、細やかな描写が魅力的な本作。特にアイヌの暮らしや料理に興味を持っている方にはおすすめの作品と言えます。また、完結後に再読すると新たな発見があり、より深く作品を楽しむことができるでしょう。

      『ゴールデンカムイ』は緊迫感溢れるサバイバルストーリーと異色のキャラクターたちが織り成す、独特な世界観が魅力の漫画作品です。シリーズが進むにつれてストーリーがさらに深まり、読者を惹きつける要素がたくさん詰まっています。アクション、ユーモア、人間模様など、様々な要素が絶妙に組み合わさった『ゴールデンカムイ』をぜひ楽しんでみてください。

      #バトル・アクション #料理・グルメ 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊76巻

      トリリオンゲーム

      ビッグコミックスペリオール
      (類似度:5)
      #ビジネス #ヒューマンドラマ 試し読み 似た漫画を探す
    • 全20巻(完結)

      らんま1/2

      少年サンデー
      (類似度:5)
      #バトル・アクション #ギャグ・コメディ #ラブコメ 試し読み 似た漫画を探す
    • 全23巻(完結)

      ヒカルの碁

      週刊少年ジャンプ
      (類似度:5)
      #ヒューマンドラマ 試し読み 似た漫画を探す
    • 全4巻(完結)

      西洋骨董洋菓子店

      (類似度:5)
      #料理・グルメ #ラブコメ #ヒューマンドラマ 試し読み 似た漫画を探す
    • 全22巻(完結)

      ARMS

      少年サンデー
      (類似度:5)
      #バトル・アクション #SF #ヒューマンドラマ 試し読み 似た漫画を探す
    • 全12巻(完結)

      ブラックジャックによろしく

      (類似度:5)
      #職業 #ヒューマンドラマ #社会派・社会問題 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊10巻

      うさぎドロップ

      FEEL YOUNG
      (類似度:5)
      #家族 #子育て・育児 #ヒューマンドラマ 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊28巻

      かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

      ミラクルジャンプ
      (類似度:5)
      #恋愛 #ラブコメ #心理戦 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊15巻

      怪獣8号

      少年ジャンプ+
      (類似度:4)

      『怪獣8号』は、怪獣が日常的に現れる世界を舞台にしたストーリーで、主人公のカフカが突然怪獣化してしまい、怪獣討伐をする日本防衛隊の一員となるという展開が面白い作品です。

      ストーリーは明快で読みやすく、一気に引き込まれること間違いなしです。ただ、他作品との類似点が多く、オリジナリティーに欠ける部分もあるかもしれません。亜白隊長や保科副隊長など、他の作品のキャラクターに似ているところがありますが、それが作品の個性とも言えるかもしれません。

      作者の努力と知識の深さが感じられる作品であり、ヒーロー軍団と怪獣との戦いを描くという漫画家の夢を追いかける姿勢には賞賛の念を抱かずにはいられません。好感度は高く、作者の才能を見ると、今後の展開がますます楽しみです。

      『怪獣8号』は、新たなるヒーローの誕生と怪獣との激闘を描いた作品であり、怪獣ファンやアクションが好きな方にはぜひオススメしたい一冊です。楽しく読めるストーリーと緊張感あふれる戦闘シーンが魅力であり、一度手に取れば虜になること間違いありません。ぜひ、友人や知り合いにも勧めて、一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

      #バトル・アクション #SF 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊10巻

      あの子の子ども

      別冊フレンド
      (類似度:4)
      #恋愛 #社会派・社会問題 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊12巻

      新装版 動物のお医者さん

      (類似度:4)

      『新装版 動物のお医者さん』は、懐かしい思い出をより深めることができる国民的動物コメディーと評されています。古くからのファンにとっても、今の若者にとっても楽しめる作品と言えるでしょう。主人公・西根公輝の波乱に満ちた日々や個性的な動物たちとの交流が描かれており、一度読んだら病みつきになること間違いありません。

      数十年ぶりに再会できる喜びや、世代を超えて読まれ続ける面白さが描かれており、古き良き時代の雰囲気を感じさせてくれます。特にある読者は、若者にも是非読んでほしいとコメントしており、新たな発見や共感を得られること間違いなしです。

      『新装版 動物のお医者さん』を読んでみて、昔の面白さをひしひしと感じることでしょう。先輩にもぜひお勧めしたい一冊です。

      #動物 #ギャグ・コメディ #癒し 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊33巻

      ワンパンマン

      となりのヤングジャンプ
      (類似度:4)

      強くなりすぎて、どんな凶悪な怪人もワンパンチで倒してしまうヒーロー“サイタマ”の一撃必殺ぶりに驚かされます。物語はパンチを繰り出すまでの過程を楽しむ内容で、隕石破壊できるレベルだという彼の力をめぐるストーリーが魅力的です。漫画はシンプルでエンターテイメントに特化しており、圧倒的な画力とストーリー展開で読者を魅了します。隕石落下のストーリーや風刺的な要素など、各話には様々な魅力が詰まっています。登場するヒーローや悪役のキャラクターデザインも魅力的で読み応え十分です。アニメから入った人も多いようで、原作にもぜひ挑戦してみてほしい作品です。簡単なストーリー展開に加えて、ギャグやバトル要素も盛り込まれており、幅広い読者層に楽しめる一作です。「ワンパンマン」は、強大な力を持つ主人公とその周囲のキャラクターたちの魅力に溢れたストーリーが特徴的な漫画作品です。

      #バトル・アクション #ギャグ・コメディ 試し読み 似た漫画を探す
    • 既刊18巻

      やんごとなき一族

      Kiss
      (類似度:4)

      『やんごとなき一族』は、一般庶民の娘である佐都と富豪の次男である健太の物語です。佐都が健太からプロポーズされ、二人は駆け落ち同然で入籍しますが、深山家での生活は佐都の想像をはるかに超えたものでした。厳格な父親や他の家族との葛藤、社会的な格差など、様々な問題に直面しながら、佐都と健太の愛の行方が描かれています。

      この作品は非常に引き込まれるストーリーで、読み始めたら止まらないという声が多くあります。作者の小山ゆかり氏が描くキャラクターたちの生き様やストーリーテリングが魅力的であり、読者を次の展開にドキドキさせること間違いなしです。また、マナーや人間関係、社会的なテーマに触れながらも、見どころ満載であり、勉強にもなる内容が詰まっています。

      一方で、一部の読者からは、作者の描く成金たちが下世話で魅力がないと感じる声もあります。しかし、そのような歪んだキャラクターたちが作品の実りや深みを感じる読者もいることは事実です。やんごとなき一族というタイトルに込められた意味を読者自身が感じることができるでしょう。

      全体として、『やんごとなき一族』はドロドロした展開や人間模様、キャラクターたちの葛藤など、非常に魅力的な作品と言えます。ハラハラドキドキしながら物語の展開を楽しむことができ、ストーリーに引き込まれること間違いなしです。ドラマ化も期待されるほどの人気作品であり、読者の心を鷲掴みにすること間違いありません。ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

      #家族 #恋愛 #ヒューマンドラマ 試し読み 似た漫画を探す

    昭和元禄落語心中の一覧

    概要

    『昭和元禄落語心中』(しょうわげんろくらくごしんじゅう)は、雲田はるこによる日本の漫画で『ITAN』(講談社)2010年零号(創刊号)から2016年32号まで連載。第17回2013年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第38回(2014年度)講談社漫画賞一般部門、「落語を巡る愛憎劇に高座の巧みな描写を織り交ぜた清新な表現に対して」2017年、第21回手塚治虫文化賞新生賞をそれぞれ受賞している。

    2014年12月にテレビアニメ化が発表され、まず第1期が2016年1月から3月にかけて放送され、第2期が2017年1月より3月にかけて放送された。

    2018年にNHKでテレビドラマ化され、同年10月12日から12月14日までNHK総合「ドラマ10」で放送された。

    2023年4月、『BE・LOVE』(同)5月号に「昭和元禄落語心中 番外篇 〜栃木市立美術館展覧会レポ〜」を掲載。雲田が観光大使を務める栃木市の栃木市立立美術館の開館記念展「明日につなぐ物語」にて、本作が展示されることを記念して執筆された、描きおろしのコラムである。

    あらすじ

    戦前からバブル以降まで、細やかな表現を特徴とする孤独・孤高な男と、対照的な立場・才能の持ち主とが同門で出会い、落語の将来不安とそれぞれの芸を追求する流れの中で、同門関係・色街と男女・疑似家族・ファンなどが絡まりながら、男達の話芸・落語への存在のかけ方が描かれる。

    話は江戸落語界で昭和後期の名人と弟子の出会いに始まり、名人の孤独の形成される過去話となる戦前から戦後に飛び、再び昭和に戻ってバブル前後から、明白となった落語衰退時期へとつながり、名人の孤独・孤高な芸風と生き方と落語界の衰退とがより強く関わり合う。

    与太郎放浪篇

    単行本第1巻から第2巻に収録。舞台は昭和50年代頃。落語が絶頂期を過ぎ、テレビや漫才ブームに圧されていた時代。

    刑務所帰りの元チンピラ・強次は、1年前に慰問で訪れた八代目有楽亭八雲演じる落語『死神』を聞いて感動し、出所後そのまま八雲が出演している寄席に押しかけて弟子入りを申し出る。それまで「弟子は取らない」と言ってきた八雲だが、彼なりの考えで強次は付き人として行動を共にすることを許され、与太郎の名を与えられる。

    八雲の家に住み込むことになった与太郎は、八雲の養女・小夏と出会い、彼女の実父で早逝した天才落語家・二代目有楽亭助六の芸風を気に入り、自らの芸に取り入れ精進するが、同時に助六の死と八雲、小夏にまつわる因縁の一端を徐々に知ることとなる。

    ある日与太郎は、八雲の独演会で助六の落語をした上に練習不足から前座にもかかわらず舞台を冷めさせてしまう。さらに舞台の袖で居眠りしてしまい、激怒した八雲に破門されてしまう。雪の積もる夜、小夏立ち合いの下で必死に復帰を願い出る与太郎に対し、八雲は「破門しない代わりに3つの約束を守ること」を彼に命じ、自身と助六についての長い昔語りを始めた。

    八雲と助六篇

    単行本第2巻から第5巻に収録。舞台は太平洋戦争前から、昭和30年代頃の「落語黄金期」まで。

    望まぬ落語界への入門を強いられ、また落語が上達しないことに日々苦悩し続けていた若き日の八雲・菊比古と、天才肌で華のある落語家としてめきめきと人気・実力をつけてゆく初太郎改め二代目有楽亭助六。繊細で陰のある菊比古に対し、粗暴で明朗快活な助六という対照的な性格ながら、同い年で同じ日に師匠・七代目有楽亭八雲門下に入り、共に黄金期の落語界を支えた2人の青春模様と因縁、みよ吉と助六の最期の真相が明らかにされる。

    助六再び篇

    単行本第5巻以降に収録。舞台は昭和末期から平成初期頃。バブル景気およびその崩壊直後。

    落語人気が完全に下火となり、都内に寄席が1軒だけになり落語の話題と言えばかつての名人の訃報ぐらいしかなかったこの時期、芸を磨いた与太郎は真打に昇進し、小夏の実父の名跡を継いで三代目助六を名乗ることに。その頃小夏は未婚者で妊娠し、見かねた助六から夫婦になろうと迫られる。戸惑う小夏に対し、助六は天涯孤独の身の上から「家族」への強いあこがれを口にする。

    一方、過去の因縁と迫り来る老いと1人孤独に葛藤していた八雲を病魔が襲う。小夏の息子・信之助の誕生、落語保存の活動を始めた作家・樋口の出現など、否応なく進んでゆく時代の流れに巻き込まれながら変化してゆく八雲、助六、小夏の人生と、八雲が一度は自らと共に葬り去ろうとした「落語」の行く末が描かれる。