ういちの島

テーマ/作風

ホラー

設定

サバイバル

ジャンル

青年マンガ

出版社

新潮社

掲載誌/レーベル

くらげバンチ

編集部からのおすすめ

島が一変したクリスマスイブの夜から始まる、サバイバル・パニック・ホラー漫画『ういちの島』。南の孤島で生き物と人間が織り成す物語は、バイオホラーとオカルトの融合ともいえる独特な世界観が魅力だ。絵柄は力強く、田舎の薄気悪さと化け物の不気味さが絶妙にマッチしており、特に中年キャラのリアルな描写にも注目だ。続きが楽しみという声も多く、あいかわらず都留泰作が生み出す作品の面白さに期待が高まる。主人公がガチレズという個性も魅力的で、同性愛描写や細かい心情の描写にも拘りを感じさせる。唯一無二の世界観と怪談好きなら楽しめるであろうストーリー展開は、読者を引き込んで離さない。ただし、京介君というキャラの導入が急であったり、バイオホラーとオカルトの立ち位置を分かりづらくしてしまう点もある。しかし、その謎解きと続きが待ち遠しく、次巻に期待が高まる作品だ。都留泰作ファンはもちろん、サバイバル・ホラー好きな読者にもおすすめの作品と言える。