失恋博物館 【完結】

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  • 青年マンガ
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    失恋博物館の一覧

    概要

    失恋博物館(しつれんはくぶつかん、クロアチア語: Muzej prekinutih veza、英語: The Museum of Broken Relationships)は、クロアチア・ザグレブに所在する失恋をテーマにした博物館。別れた恋人が残していった私物が、簡単な説明文とともに展示されている。

    博物館は、寄付された私物の移動展示として始まり、その後ザグレブで固定展示されるようになった。2011年にはケネス・ハドソン賞を受賞している。

    2017年には来場者が10万人を超え、クロアチアで11番目に来場者が多い博物館となった。

    2018年には東京で移動展示を行っている。

    歴史

    ザグレブを拠点とした芸術家2人のカップル、映画監督のオリンカ・ヴィシュティツァ(Olinka Vištica)と彫刻家のドラジェン・グルビシチ(Dražen Grubišić)によって設立された。4年間の交際が2003年に終わった際、2人は「恋人が残した私物を収容する博物館を作ろう」という冗談をかわした。3年後、グルビシチはこのアイデアを真剣に実現しようとヴィシュティツァに連絡をとり、友人に元恋人が残していったものの寄付を乞い始め、コレクションが生まれた。コレクションは2006年にクロアチア科学芸術アカデミーの美術館において、第41回ザグレブサロンの展示作品として初めて公衆に展示された。

    その後コレクションは全世界で移動展示が行われ、アルゼンチン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ドイツ、マケドニア、フィリピン、セルビア、シンガポール、スロベニア、南アフリカ、トルコ、イギリスで展示が行われた。2006年から2010年にかけて、20万人以上が移動展示に来場した。移動展示中にコレクションを寄贈する来場者もおり、ベルリン展示の際には市民から30以上のコレクションが寄贈された。

    移動展示中、ヴィシュティツァとグルビシチはクロアチア文化省に一時的な展示場所を提供するよう働きかけたが失敗したため、2人は自費でザグレブのグラデツに300平方メートルのスペースを借り、市内で初めての私設博物館とすることにした。最終的に博物館は2010年10月にオープンし、その奇抜なテーマや、市内の他の博物館とは異なり毎日開館していることから、特に外国人観光客に人気を博している。

    2011年5月、博物館はヨーロッパ博物館フォーラムからケネス・ハドソン賞を受賞した。この賞は「社会における博物館の役割の常識を覆すような、最も珍しく、大胆で、もしかしたら議論を呼ぶかもしれない業績を示した博物館、人物、プロジェクト、団体」に贈られる賞で、「成功した博物館の基本的要素としての公共的品質と革新性の重要性」を評価するものである。フォーラムの審査委員会はこの博物館を以下のように評価している:。