ライオンブックス 【完結】

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作品データ

ジャンル
  • 少年マンガ
  • 出版社
  • 手塚プロダクション
  • 掲載誌/レーベル
  • 手塚治虫漫画全集
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    ライオンブックスの一覧

    概要

    ライオンブックス(LION BOOKS)は、手塚治虫により集英社から発表された一連の短編作品群(オムニバス)を言う。1956年から1957年にかけ、集英社の月刊『おもしろブック』の付録冊子として発行されたものと、1971年から1973年にかけて同じ集英社の『週刊少年ジャンプ』に掲載されたものの2種類が存在している。

    概要

    ライオンブックスの第1弾は1956年、集英社の漫画編集者である長野規の企画でスタートした。当時としてはかなり先進的なSF要素を取り入れた意欲作であるが、まだSFという用語すら定着していなかったことと、『鉄腕アトム』のように科学技術の明るい側面だけを描くのではなく、それによってもたらされる負の側面や人類への警鐘などを含めた高尚な内容であったために、あまり人気が出ず途中からSF色の薄い作品も描かれるようになり、最終的には全12話で打ち切りとなった。しかしながら、のちのSFに与えた影響は大きく、多くのSF作家がライオンブックスから影響を受けたことを公言している。

    1971年に、長野からライオンブックス再開の提案があり、月1回のペースで『週刊少年ジャンプ』に掲載された。「安達が原」のような優れたSF作品がある一方で、「ブタのヘソのセレナーデ」に代表されるようなナンセンス・ギャグ的な作品も含まれており、全体に統一性を欠いている。連載当時、手塚は経営の傾いた虫プロの対処に追われており、漫画に集中して取り組むことができなかったのではないかと、二階堂黎人は指摘している。