悪女聖書 【完結】

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作品データ

テーマ/作風
  • ミステリー・サスペンス
  • ジャンル
  • 女性マンガ
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    概要

    『悪女聖書』(あくじょバイブル)は、池田悦子原作、牧美也子作画による日本の漫画作品。『女性自身』(光文社)にて1984年から1987年にかけて連載された。単行本は全27巻。

    続編に『悪女聖書PART2』、『悪女聖書II』、『新世紀悪女聖書』がある。いずれも苗字、職業などから別次元と推測出来る。

    この項では、特に説明がない限り『悪女聖書』の登場人物とあらすじについて紹介する。

    あらすじ



    出生当日から日本国内での様々な出来事の末、曙輝之と離婚。フランス行きの旅客機に搭乗までが一部。渡仏後、フランス国内での出来事、そして求婚をしたガストンから逃れた上で、火野孟に帰国の意思を伝えるまでが二部一章。日本への帰国から火野家を去るまでが二部二章、筒井と決別、恵との対決が最終章として扱われている。

    一部  根津家時代

    4月のある日。根津栄一と文江の結婚式が神前スタイルで行われていた。しかし三々九度の最中、天井からしたたり落ちた血が文江の持った杯に入り、異変を感じた参列者一同が天井裏に向かうと、妊娠中の巫女が首を吊っており、血は産気づいた彼女の腹部から流れ出たものであり、驚く皆の前で女児が生まれ、巫女は絶命…。参列者の1人が、亡くなった巫女は以前、栄一が結婚の意思もなく遊びで誘い出していた女だと気づく。彼女は文江との縁談を理由に妊娠した自分を捨てた栄一に当てつける様に式場に侵入し、自殺を図ったのだった。その日の内に仲人が巫女の親に対して「生まれた子は栄一に育てさせる」と謝罪した事から赤子は根津家へ。納得出来ない文江により、赤子は業を背負った子として「業子」と名付けられる。自分を憎悪し、他人だとして使用人扱いをする継母と異母妹・恵からの嫌がらせ。そして彼女達に反論出来ない父。「父に捨てられて自殺した女から生まれた子」等、周囲からの陰口など肩身の狭い思いをして育った業子は、幸せになりたいという思いを強めてゆく。

    高校3年生の冒頭、業子を見下し、嫌がらせと自分本位な言動をした恵に対して下剤を盛って市民ホール落成式における英語スピーチの大役を奪い、地元紙に掲載される程の成功を収めるも、家族からは認められず「業子が褒められるとはらわたが煮えくり返る」等、更に冷遇される。そして初恋の相手・寺尾貴志が両親を始めとする周囲の策略で恵と結婚させられると知って「不良の同級生らにレイプされた」と彼を騙し、関係を持ち高校を中退。恵と結婚する様にと貴志を呼び出した家族の前で絶縁宣言の末に駆け落ちをしようとするが、駅に向かう途中で負った軽傷が元で、悪巧みが発覚して貴志から憎悪され、単独で上京。

    企業OL時代

    最初は工場の製造ラインで働き、女性の同僚たちからも人望があったが、採用から1年後に総務へ転属(東京編はここからスタート)。セクハラをする深沢、嫌がらせをする野口と糸川を撃退した直後、自らの希望で本社の受付嬢となる。そこで知り合った槇原から強引にアタックされ交際開始。しかし上層部の思惑で秘書課に回された後、取引先の外国人を相手とする枕営業に利用される。そして代理でやって来た貴志と再会、愛憎をぶつけられる。その直後に槇原のアドバイスで退職し、彼との結婚を考えるも貴志の嫉妬と陰謀で破局。この時に悪女として生きる決意を固め、槇原の結婚式に黒く塗りつぶしたブーケを贈るという嫌がらせをする。

    華道家元時代

    華道の家元、篠崎の車の前に故意に飛び出し、接近した業子は彼が運営する企業の事務員に転職。その直後に実家の近くに住む華道家の息子、古賀英雄と婚約した恵は、探偵を使って身辺調査を行い、探し出した業子に対して「穢れた女から生まれた疫病神」「縁談の妨げ」と罵って根津家からの除籍を迫る。生まれた時の偶然で差別をされると憤りを感じた業子は「誰もが羨む人生を送りたい」として篠崎を利用し、根津家から除籍の末、過去に海外で発生した飛行機事故で生き残った資産家の娘だと偽り、華道会の跡取り息子である曙輝之との結婚にこぎ着け、素性を隠して帰省した際に溜飲を下げると同時に恵の縁談を壊す様に仕向ける。家元夫人が業子と気づいた恵は古賀に別れを告げ、一度は父の紹介で就職するも友人の誘いで上京。業子に利用されたと知った篠崎と結託。再会した貴志をも組み込んで曙流への攻撃に出た。次第に輝之に愛情を抱く様になっていった業子は様々な妨害に立ち向かったり、事故で負傷した輝之を誠心誠意で介護するなど家元夫人としての努力を惜しまなかった。しかし家元の持つ裏の世界に対して次第に疑問を持つ様になり、篠崎の陰謀で妙が輝之の子を妊娠した事と、妙の心中に胸を痛めた業子は強がる様に離婚を切り出した。空港に向かう途中で屋敷で火災が発生。タクシー内のラジオニュースで知って一旦、屋敷に戻った業子は居合わせた恵から火災を知って駆けつけた貴志が業子が中にいると勘違いして救助の為に飛び込んで行ったと聞かされるが、その場を立ち去り渡仏。

    二部一章 フランス時代

    フランスに移住し、アパートを借りた直後、偶然に知り合った前の住人、アニタが元愛人だった資産家のガストンに殺されそうになったと知って憤慨。言葉巧みにガストンに接近し、アニタと整形外科医などの協力も得た上で、誘惑し企業乗っ取り、財産を搾取してゆく。そしてガストンに求婚されるが、彼の親族などの態度等に拒否感があり、パリで知り合った邦人男性・火野孟と共謀。ペテンが発覚して式場で殺害されかかっていたところを孟と仲間達の協力で脱出。そしてマーテル家から盗み出した財産の一部をガストンが慈善団体に寄付した様に見せかけ、彼らがマスコミに賞賛されるのを見届けた上で孟に日本への帰国の意思を伝える。

    二部二章 料亭時代

    難破船救助の人件費で悩んでいたフランス人にマーテル家から奪った金銭を寄付した直後、孟から帰国するならヤクザの駒谷ファイナンスに因縁をつけられ、窮地に立たされている実家を救って欲しいとして航空券とエメラルドを手渡された業子(この場面は、帰国後の業子の回想シーンとして描かれている)しかし火野家を訪れると、駒谷の手先によって孟の妹・百合子がレイプされていた。心配した業子は彼女を介抱するが、レイプ写真とビデオが元で婚約破棄に追い込まれ、同時に父の東吉が自殺。店を駒谷に奪われ、百合子が心を病んで入院という惨状を目の当たりにしてしまう。エメラルドを奪われた責任と駒谷への怒りを抱いた業子は、黒幕の一人である夏世が働く料亭へ。危機を救って貰った国会議員の筒井と不倫関係になってしまったり、筒井の周辺に現れる権力者などとのトラブルに巻き込まれもしたが、駒谷ファイナンスへの仕返しに成功。火野家の敵を取り、店を百合子に戻し、考古学研究所へと転職。

    最終章

    筒井の妻が恵である事を知って、別れを決意する業子だが、長年に渡って抱き続けたコンプレックスと憎悪を爆発させた恵は、利害関係の一致する夏世と手を組み、業子を細菌感染させようと企む。しかし夏世が感染。そして研究所から細菌を盗み出したことを始め、筒井に悪事が露見。離婚を切り出された恵は業子を殺害しようとしたが手違いで夏世を殺害。恵の罪を被ろうとした業子だが、目撃していた貴志に救われ、勤務先の紹介で海外へ赴き発掘調査に参加する。