名探偵コナン 業火の向日葵

名探偵コナン 業火の向日葵を試し読み

作品データ

テーマ/作風
  • ミステリー・サスペンス
  • 設定
  • 謎解き
  • ジャンル
  • 少年マンガ
  • 出版社
  • 小学館
  • 掲載誌/レーベル
  • 少年サンデー
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    名探偵コナン 業火の向日葵の一覧

    概要

    『名探偵コナン 業火の向日葵』(めいたんていコナン ごうかのひまわり)は、2015年4月18日に公開されたアニメ映画で、劇場版『名探偵コナン』シリーズの19作目。上映時間は112分。興行収入は44億8,000万円。 キャッチコピーは「華麗なる芸術的(アート)ミステリー!!」「お前に解けるか……この芸術が!!」。

    概要

    監督は前作『異次元の狙撃手』から引き続き静野孔文が、脚本は『絶海の探偵』以来、2年ぶりに櫻井武晴が担当する。

    本作では、怪盗キッドに加えてゴッホの絵画『ひまわり』が物語の重要な鍵を握るため、シリーズ初の「アートミステリー」と位置づけられている。

    タイトルの漢字はそのまま読み、カタカナの当て字がない。劇場版においてこのような例は第4作『瞳の中の暗殺者』以来15年ぶりのことで、第1作『時計じかけの摩天楼』、第3作『世紀末の魔術師』と合わせて4作目となった。

    怪盗キッドと彼を追う中森銀三が登場する映画は、『世紀末の魔術師』、第8作『銀翼の奇術師』、第10作『探偵たちの鎮魂歌』、第14作『天空の難破船』合わせて5作目となり、本作では怪盗キッドの助手である寺井黄之助が劇場版に初登場する。青年時代の寺井が描かれたのは、『名探偵コナン』および『まじっく快斗』の原作・アニメを含め初めて。他には、テレビアニメ537話 - 538話「怪盗キッドVS最強金庫」に登場した登場した次郎吉のボディーガード・後藤善悟も劇場版初登場となった。また、本作ではキッドがメインとなっていることもあり、5作目の登場となる中森警部は本作で初めてポスターに描かれた。一方、警視庁捜査一課の刑事たち(高木渉、佐藤美和子、白鳥任三郎、千葉和伸)は登場せず、ポスターに描かれている目暮十三だけは終盤に登場する。レギュラーメンバーで最初に登場するのは園子と次郎吉であり、コナン・探偵団は3分経ってから、蘭・小五郎は10分以上経ってからの登場である。また、阿笠博士も登場するが他作と比べて場面は少なく、ストーリーにも絡まなかった。

    2014年1月27日に急死した永井一郎に代わり、富田耕生が鈴木次郎吉を引き継いだが、2020年9月27日に富田も死去したため、富田が演じる次郎吉が登場する劇場版は本作のみとなった。また、2018年8月13日に石塚運昇も死去したため、石塚が演じる中森警部が登場する劇場版は本作が最後となった。

    オープニングでは博士のアイテム紹介が省略されており、灰原と怪盗キッドの紹介のみにとどまっている。

    本作は『ひまわり』関連ではあるが、全く別の事件の真相が明らかになっており、犯人は2人になっている。これは、日下ひろなり(くさか - 〈声 - 山寺宏一〉)の復讐計画を利用して秋吉美波子(あきよし みなこ〈声 - 榊原良子〉)が犯行を及んだ、第9作『水平線上の陰謀』を含めても唯一である。

    エンドロールのキャストの順序が例年と違い、ストーリーに添った順になっている他、エンドロールを締め括る「コナンの目」は本作以降から登場しない。また、エンドロールの終盤では、音響監督としてシリーズに携わり前年に亡くなった浦上靖夫が追悼されている。

    本作では、後藤善悟が初登場した「怪盗キッドVS最強金庫」で使われた大金庫「鉄狸」が「鉄狸改」として改良型になった。このため、公開間近の2015年4月4日・11日に同エピソードが本放送枠で再放送された。

    ゲスト声優の榮倉奈々は、絵画鑑定士・宮台なつみ役で出演した。主題歌はポルノグラフィティの「オー!リバル」。3月30日には元KARAの知英もゲスト声優として発表された。知英は声優に初挑戦することになった。なお、今作の一連の事件の犯人はなつみのため『異次元の狙撃手』に続き、ゲスト声優が演じたキャラクターが犯人となった。

    2014年12月26日に『金曜ロードSHOW!』枠で放送された『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜』ではエンディング後に本作の予告映像を放送し、2015年1月30日に『金曜ロードSHOW!』枠で地上波初放送された『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』と同年3月28日の『まじっく快斗1412』のCM内では、コナンとキッドによる同作の内容を踏まえたナレーションを付けた予告映像が放送された。

    本作の公開と同日に放送されたテレビアニメ第774話「消えたムンクの叫び」は本作のプレストーリーとなっており、鈴木次郎吉がアニメオリジナルに初登場した。

    本作は2008年に公開された『戦慄の楽譜』に次ぎ、上映時間が2番目に長い作品である。

    DVDとBlu-rayは2015年11月25日に発売された。また、近年のシリーズ同様、本作も小説版が小学館ジュニア文庫から2015年4月16日に発売されている。

    劇場版シリーズの定番となっているエンディング後の次回作の予告が今作でも放映された。エピローグ終了後に、酒場で酒の映像が映し出された後に、ジンと思われる声による「キール、バーボン、まさかな…」というセリフとともに、次回作の製作が決定したという旨の字幕による予告が流れた。のちに次回作は、第13作『漆黒の追跡者』以来、劇場版で3作目の登場となる黒ずくめの組織がストーリーに大きく絡む『純黒の悪夢』であると発表された。本作以降、次作の予告にキーマンのセリフがあるという流れが続く。

    2016年に開催された歴代映画19作品の人気投票で、今作は8位を獲得した。