寄席芸人伝 【完結】

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寄席芸人伝の一覧

概要

『寄席芸人伝』(よせげいにんでん)は、古谷三敏による日本の漫画。漫画雑誌『ビッグコミック』(小学館)において、1978年(昭和53年)から1989年(平成元年)まで連載された。全153話。明治、大正、昭和の各時代を舞台とし、各話ごとに架空の落語家、もしくは落語の関係者を主人公として、主に寄席にまつわる人々のエピソードを描く。基本的に1話完結のオムニバス形式であり、全話に共通した主要登場人物や物語は存在しない。

古谷の代表作の一つであり、『ダメおやじ』と共に、古谷が漫画家として人気を博すきっかけとなった作品の1つである。著者名義は古谷と、古谷が芳谷圭児と共に設立した漫画制作プロダクション・ファミリー企画との連名による「古谷三敏 ファミリー企画」。脚本協力は漫画原作者のあべ善太。

あらすじ

※ オムニバス作品のため、例として第1話「写実(レアリスム)の左楽」のみ紹介する。

明治末期。落語家の3代目柳亭左楽は、人情噺で人気を博している。左楽が寄席で、ある下男がある者に脅され、世話になった主人を槍で突こうとする場面を演じると、客席から文士の高野酔桜が「まずい!」と一喝する。左楽が理由を問うと、高野は「レアリスム(写実主義)、即ち写実が欠けている」と言う。左楽は、決して殺したくはない相手を、命惜しさに殺さなければならない心理を知るため、「お前を殺さなければ、落語家としての俺が死んでしまう」と、泣きながら自宅の愛犬を殺す。左楽が高座で号泣しながら下男の槍を演じると、客席は拍手で満ち、高野も称賛する。これを機に左楽は、落語における写実を極めてゆく。

やがて、大正期の初めての冬。左楽は豪雪の甲州で山に登り、行き倒れになる。命拾いして病院に担ぎ込まれた左楽は、「『鰍沢』を完成させたかった」と語る。その年の夏。猛暑のあまり、寄席の客たちが服を緩めて団扇で煽いでいる中で、左楽は『鰍沢』を始める。演目『鰍沢』は、豪雪の時期の設定であり、仲間の落語家たちは「客たちには受けないのでは」と危惧する。しかし、迫真に迫る左楽の演技は、あたかも背後に猛吹雪が吹き荒れるようである。客たちは団扇の手を止め、緩んだ服を直し、ついには身震いし始める。左楽は「写実(レアリスム)の左楽」の異名を持つに至る。