光に向かいし花のごとく 11巻

発売日: 2021-05-27

新宿中村屋を創業した夫婦、相馬愛蔵とその妻・相馬黒光。宮城県仙台市の藩士の儒者・星雄記を祖父に持ち廃藩置県の4年後に生まれた星 良…のちに結婚して相馬良となり、愛蔵の故郷、安曇野郡東穂高から上京し、夫婦で本郷でパン屋を開業する傍ら、夫婦ともに文筆活動もしながら、明治、大正、昭和と続く時代の中で、様々な芸術家…画家、彫刻家、文筆家、舞台俳優などと交流し、彼らを様々な形で支援し、後に「中村屋サロン」と呼ばれた日本近代文化の一役を担うこととなる。 最後の「黒光の章」は良が文筆業として使った筆名・相馬黒光として、中村屋サロンに関わった人々と、時代の流れに流されながらも、時に立ち向かい時に打ちのめされて、それでも夫婦の絆を紡ぎながら堂々と生きていく様を描いていく。9,10話で展開された中村彝と相馬俊子の恋愛は一応の終わりを告げたとともに、新宿中村屋に匿うことになった印度独立運動家の印度人ボース氏をめぐり、中村屋夫婦は政治的な問題に巻き込まれていく。そんな中で黒光が信頼していた早稲田大学の教授でもあった哲学者の桂井當之助が腸チブスで突然亡くなってしまう。息子襄二が亡くなった後、後を追うかのように亡くなった荻原守衛を思い出してしまう黒光だった…。 続きを読む

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